体育祭の後A 〜真なる相棒〜
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」
え? どういう事?
2人は知り合いだったの?
「冗談だろ。俺はお前の事なんて知らないぞ」
「ふふ、そうでしょうね。私だけが一方的に知っているだけですから」
「……何が言いたいんだ?」
「……ホワイトルーム」
「っ!」
(……ホワイト、ルーム?)
ホワイトルーム。
その単語を聞いた瞬間、綾小路君は今まで見たことがないくらいに表情が変化していた。
何で? どうして? ただただ疑問だけが募っているような、そんな表情に。
「嫌なものですよねぇ。相手だけが自分の情報を握っているというのは」
「……お前、いったい……」
「懐かしい再会をしたんですから、挨拶しないわけにはいかないと思ったんです」
「……再会だと?」
笑っている坂柳さんとは対照的に、綾小路君は今何が起きているのかも理解できていなさそうだ。
「……いや、やっぱりお前に会った事なんてないはずだ」
「記憶に無くても無理はありません。あなたは私を知りませんからね。でも、私はあなたを知っているんです」
「……意味が分からんな」
「あ、安心してください。あなたの事は、とりあえずは誰にも言うつもりはありませんから」
……何がなんだか分からない。綾小路君の事を坂柳さんは詳しく知っているって事?
で、綾小路君は何で知られているのかが分からないのかな。
「……沢田君」
「! は、はい?」
いきなり俺へと会話対象が移ったので、少し反応が遅れてしまう。
「沢田君とは一切面識はありません」
「あ、そうなんだ」
「ですが、あなたが何者なのかは私は知っています」
「……はい?」
俺が何者なのかを知っている?
坂柳さんがいったい俺の何を知っていると言うんだろうか……
この時、俺は甘く考えていた。俺の秘密を一般人が知っているわけがない。そして、仮に知られていたとしても、それを一般人の前で堂々と話はしないだろうと。
……だが、それが甘い考えである事はすぐに思い知らされる。
「……ボンゴレファミリー」
「なっ!?」
(……ボンゴレ、ファミリー?)
さっきまでとは正反対で、今度は俺が驚愕して綾小路君が理解できないという構図になった。
「あなたはその10代目。ボンゴレ]世デーチモですね」
「……ど、どうして君がそんな事を」
(デーチモ? 10世って事か?)
「……ふふ、ふ
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