夏休み最終日、episode of pool.
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してそこまで誘い続けてくるの?」
「……それは」
何と答えるべきか。
須藤君に頼まれてるからなんて言えないし、そもそも俺自身も堀北さんを誘いたいとは思ってるしな。
ここは俺の気持ちを素直に答えた方がいいかも。
「だって……俺達の夏休み最後の思い出がさ、水筒に手が嵌まった事だなんて悲しくない?」
「うっ……その事はもう忘れなさい!」
「うん……その為にも、楽しい思い出で上書きしたいなぁって……」
「!……」
素直な気持ちを伝えると、堀北さんは沈黙してしまった。
そして、しばらくしてからため息を一つ吐いた。
「はぁ……分かったわ。私も行くわよ」
「え、いいの?」
「ええ。私も参加するわ」
「ありがとう! あ、8時半にプール前で待ち合わせだから!」
「了解よ」
??ピッ。
よかった。よくわからないけど、きっと気持ちが伝わったって事だよな!
これで4人集まった。後は軽井沢さんだけだな。
よし、さっそく勢いに乗って行ってみよう!
軽井沢さんに電話をかける。
??プルルルル、ガチャ。
「もしもし?」
「あ、軽井沢さん? 沢田です」
「うん。……で、何か用事?」
「あのさ、明日って何か用事ある?」
「明日? ……別にないわよ?」
「そっか。良かったら、一緒に大きなプールに行かない? ほら、明日まで一般開放されてるやつ」
「プール?」
「うん、クラスメイト何人かで行くんだけど」
「……」
「……?」
軽井沢さんは黙ってしまった。
プールはあんまり好きじゃないんだろうか。
「……あの、嫌だったら断っていいからね」
「……嫌、ってわけじゃないんだけど……」
嫌じゃないけど、悩ましいのだろうか。
「あのさ、返事をする前にちょっと会える?」
「え? うん。もちろん」
「少し話したい事があるのよ。今どこにいる?」
「今はマンション近くの広場にいるよ」
「わかったわ。私がそっちに行くから」
「うん、待ってるね」
??ピッ。
(返事をする前に話したい事ってなんだろうか)
まぁ軽井沢さんが来たら分かるか。
それよりも、外は暑いよな。出てきてもらうんだし、冷たい飲み物を準備しておこう。
という事で、俺は近くにある自販機に飲み物を買いに行った。
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