夏休み最終日、episode of pool.
[21/22]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
しいにゃあ♪」
「疲れた時は甘いものだよねぇ♪」
「男は黙ってデカチョコバー!」
「俺はホソホソ君一択よ!」
皆美味しそうにアイスを食べている。
そんな中、綾小路君は特に美味しそうに食べている事に気がついた。
「こ、これは……おいしいな……」
(まるで初めてアイスを食べたみたいな反応だな。それくらいアイスが大好きなのかも)
あんまり自分の事を話さない、綾小路君の貴重な情報だ。これは覚えておく事にしよう。
そんな事を考えていると、佐倉さんが話しかけてきた。
手には俺と同じソーダ味のアイスキャンディーを持っている。
「あ、あの沢田君」
「うん」
「き、今日は誘ってくれてありがとう」
「ううん。楽しかった?」
「うん。と、とっても楽しかった。Bクラスの子とも少し仲良くなれたし」
「そっか! 良かったね!」
そういえば、結構佐倉さんとBクラスの女子が話している場面があったなぁ。アットホームなBクラスの女子だから、佐倉さんも接しやすかったのかもね。
「そ、それでなんだけど……」
そう言って、佐倉さんはカバンからデジカメを取り出した。
「ま、また……ツーショットを、撮ってくれないかな」
「うん、いいよ」
「ほ、本当!?」
「うん。思い出だしね」
「うん! ありがとう!」
佐倉さんは嬉しそうに片手でカメラを持ち、俺に近づいてきた。
どうやら今回は自撮りするらしい。液晶部分を自撮り用に外側に開けるタイプのようだ。
今回はアイス食べた記念なので、アイスを見せびらかしながら写真を撮る。
??カシャ!
シャッターを切ると、佐倉さんは嬉しそうにデジカメを抱きしめた。
「あ、ありがとう!」
「ううん。あ、またその写真は送ってくれる?」
「もちろんだよ!」
佐倉さんがデジカメを大事そうに仕舞おうとすると、桔梗ちゃんが声を張り上げた。
「あ〜! 2人だけずるいよ! 皆で写真撮ろうよぉ♪」
「え? デジカメあるの? じゃあ皆で撮ろうよ♪」
桔梗ちゃんに続き、一ノ瀬さんも賛同した事で、全員が記念撮影モードに入ったらしい。(堀北さんと綾小路君は除く)
佐倉さんはカバンに入れかけのデジカメを取り出した。
「佐倉さん、また使わせてもらっていいの?」
「うん、記念だもんね。それにツーショットは撮れたし」
「え?」
「あ!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ