夏休み最終日、episode of pool.
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ーちゃん」
「……なるほどな。俺はいいと思うぞ」
「だよね! よし、じゃあ俺はさっそく電話で誘ってみるよ!」
「頼んだぞ。……俺は自分の部屋に帰るわ。暑くてかなわん」
そして、綾小路君はマンションへと帰っていった。
残された俺は、ベンチに腰掛けて早速電話でお誘いする事にした。
(え〜と、まずは桔梗ちゃんから)
??プルルルル、ガチャ。
桔梗ちゃんはワンコールで電話に出てくれた。
「もしもし? ツナ君、どうかした?」
「桔梗ちゃん、明日って用事ある?」
「明日? ううん、特にないよ?」
「そっか! じゃあさ、明日何人かで大きなプールに行こうと思ってるんだよ」
「プールって、あの普段は水泳部専用の?」
「そうそう。明日が一般開放の最終日だしさ、良かったら桔梗ちゃんも行かない?」
「……プールかぁ」
悩んでいるのか、少し沈黙する桔梗ちゃん。
「……女子も何人か来るの?」
「うん。まだ誘ってないけど、堀北さんと佐倉さん。あと軽井沢さんとみーちゃんにも声かけようと思ってる」
「! ……分かった、私も参加するよ♪」
「よかったぁ〜。明日の8時半に、プール前に集合する事になってるから」
「うん♪ 楽しみにしてるね♪」
「うん! じゃあまた明日ね」
「また明日〜♪」
??ピッ。
(よし! 桔梗ちゃんはオッケ〜。次は佐倉さんを誘ってみよう)
佐倉さんに電話をかける。
??プル、ガチャ。
「も……もしもしっ!?」
(え? まだ着信音鳴ってないんじゃない?)
佐倉さんのあまりの応答の速さに少し驚いてしまった。
俺が無言なのを心配して、佐倉さんが何度か呼びかけてくれた。
「もしもし? さ、沢田君? 大丈夫?」
「あ、ごめんごめん! 大丈夫だよ!」
「そっか、良かった。……そ、それでどうしたの?」
「うん。佐倉さん、明日何か予定ある?」
「明日? ……別に何もないよ?」
「そっか! じゃあさ、一緒にプールに行かない?」
「え? ぷ、プール?」
「うん。いつもは水泳部が使ってる大きいプールね。そこにクラスメイト何人かで行くんだけどさ、良かったら佐倉さんも誘いたいなぁ〜って」
「な、何人かでか。びっくりしたぁ〜」
「ん?」
「あ! ごめん、何でもないよ!」
「そう? ……それで、どう? 行かない?」
「……わ、私泳ぐの苦手ですけど、それでもいいのかな?
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