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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
夏休み最後の5日間SS、そのA
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ろうな」

「おお。今引き受けてくれたぜ!」

 

 ん? なんで綾小路君が俺が山内君の告白に協力する事になったのを知っているんだ?

 

 そんな俺の疑問に、綾小路君が答えてくれた。

 

「すまんな沢田。俺は告白した経験もラブレターを渡した経験もないんでな。経験者のお前の力を頼る事にしたんだ」

「え? じゃあまさか、山内君が俺にも手伝いを頼んだのは?」

「今日、山内がお前に謝罪するって聞いたからな。そのついでにお前にも協力者になってもらう事にしたんだ」

「……まじか」

 

 なんと。俺が協力する事になったのは、まさかの綾小路君の発案だったらしい。

 

 思わず小声で綾小路君に文句を言ってしまう俺。

 

(なんで俺なの!?)

(だって、お前告白経験あるだろ?)

(あるけど、ラブレターを渡した経験はないし!)

(いやぁ……悪いな。俺だけじゃ荷が重いから手伝ってくれよ。友達だろ?)

(……そういう事言うなら、普段から友達って認めてよ!)

(……無理だわ)

(なんで!?)

 

 そんなやり取りをしていると、山内君が急に焦り出した。

 

「あ! 佐倉だ! こっちに歩いてきてる!」

「え?」

 

 山内君の視線を追うと、確かに佐倉さんがこっちに向かっている姿が見えた。

 

「本当だ、佐倉さん来たね」

「じ、じゃあ俺は隠れてっから! 後は頼んだぜ!」

「えっ!」

 

 ラブレターを俺に押し付けると、山内君はどこかに走り去ってしまった。

 

「……」

「……」

 

 取り残された俺達2人。少しの沈黙の後、綾小路君は俺に頭を下げた。

 

「……すまん」

「……もういいよ。俺達は友達だしね」

 

 さっきの仕返しとばかりに笑顔でそう言ってみると、綾小路君はフッと口を緩めた。

 

「……いや、友達ではないな」

「だから何で!?」

 

 思わず大きな声でツッコんでしまった。すると、佐倉さんが俺達に気づいた様で小走りでこっちに向かってきた。

 

「はぁ、はぁ……。さ、沢田君、綾小路君。お、お待たせ」

「いや、待ち合わせ時間より早いぞ。気にするな」

「ぜ、全然待ってないよ?」

「はぁ、はぁ……そ、そっか」

 

 小走りで来たせいか、佐倉さんは少し息切れを起こしていた。

 

 ゆっくりと呼吸を整え、落ち着いた所で佐倉さんは本題に入った。

 

「あ、あの。それで、何の用があったのかな。櫛田さんからは、2人に私を呼び出して欲しいって頼ま
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