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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
船上試験最終日、ひよりの正体。
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りです」

 

 リボーンの問いかけにひよりちゃんは頷き、続きを話し始める。

 

「でもいくら手を離れたとはいえ、7?が存続していける様に見守る必要もありますし、定期的にアルコバレーノの人柱を選定する必要もあります」

「……」

「しかも、それと同時期にバミューダさんにより『復讐者ヴィンデチェ』が結成されて、裏社会の法の番人を名乗り始めます。そこで父は『復讐者』の動きを監視する事と、本来の目的である7?の管理とアルコバレーノの人柱システムの管理を秘匿する為に、裏社会の出来事を監視・記録するという表向きの役割でカモフラージュする事にしたんです。そして、その役割こそがブックマンの正体です」

 

 ……なるほど。復讐者やリボーン達がいくら探してもチェッカーフェイスを見つけられなかったのは、ブックマンがいるからか。

 

 ブックマンとして裏社会の全てを監視していたのなら復讐者やアルコバレーノの動きを知っててもおかしくないもんな。

 

「……中国にいると噂が流れているのはなぜだ?」

「父は複数の顔を持っています。父は中国で暮らしている顔も持っていて、主にブックマンとしての役割はその顔でこなしていたらしいので、それが理由だと思います」

「なるほどな……」

 

 川平のおじさんもチェッカーフェイスの顔の一つだったはずだ。もしかしたら、未来のイーピンと仲が良くしてたのも中国で暮らしている顔があったからなのかもね。

 

「お前の事はよく分かったぜ。だが、肝心のお前が高度育成高等学校に入学した理由がわからねえぞ、コラ!」

 

 ひよりちゃんの話の中には、確かに彼女がこの学校に入学した理由を示す内容がなかった。コロネロがそこを突っつくと、ひよりちゃんは微笑みながら再び話を始めた。

 

「私が高度育成高等学校に入学した理由。それは……ツナ君にお願いしたい事があったからです」

「……え? 俺?」

 

 まさかの理由だった。

 まさか俺に頼み事をしたいが為に俺と同じ高校に進学するとは。

 

「どういう事だ?」

「……私は、父の記憶を見せられた事で自らの運命を受け入れました。ブックマンとして世界の安定を守る運命を。……しかし、それと同時にとある事に思い至ったんです」

「とある事?」

「ええ。それは復讐者達の事です」

 

 ひよりちゃんは、少し悲しそうな顔になりながらも話を続けた。

 

「復讐者は父に復讐を果たす為、少しでも7?の情報が集められるように、マフィア界に掟の番人としての組織を作りました。それから長い間、父を探す傍で復讐者達は番人としての役目をしっかりと全うしてくれていました。
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