船上試験、休養日。
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ぁ〜! 無事解決してよかったぁ〜! 軽井沢さんもよかったね! あ、後謝ってくれてありがとうね! リカさんも軽井沢さんの謝罪を受け入れてくれたし、これでwinwinだね〜」
「……ぷっw」
寝転んだまま無邪気な笑顔でそう言う沢田君。私の心を動かすなんて凄いことをやってくれていた先程までとは全然違う人の様だ。
(沢田君ってどんな奴なのかよく分からないわ、でもそこが沢田君の凄い所なのかもしれないわね)
私が吹き出したのを見て、沢田君も笑ってくれている。
そんな時、また足音が聞こえて来た。その人物は2階へ繋がる階段から降りて来ていた。
「……綾小路君?」
「あ、綾小路君。どこにいたの?」
「2階だよ」
「一緒に来てくれればいいのに」
「俺は目立ちたくないんだって」
綾小路君が現れた事に沢田君は驚かない。元々知っていたのだろう。
「なんでよ、サポートしてくれるって言ったじゃんか!」
「ちゃんとサポートしたよ、これでな」
「え? どう言う事?」
そう言って綾小路君は学生証端末を見せた。
(……もしかして、あのメールは綾小路君が送って来たの?)
そんな事を考えていると、綾小路君と目が合った。
「……」
「……」
目が言うなと語りかけてくる。
別に言うつもりもないし、黙っておく事にした。
「ま、とにかく! これで軽井沢さんはもう大丈夫だね!」
「うん、本当にありがとう」
「……で、どう? 少しは誰かに頼る事に前向きになれそう?」
「!」
沢田君の言いようから、沢田君は私に自分の事を寄生虫だと思う事を止めさせたかったんだと気づいた。
あんな状況の中で、私を守りながら助けようともしてくれてたなんて……
「……分からないわ。あの時は火事場の馬鹿力で勇気が出ただけかもしれないし」
「……まぁ、人間そう簡単には変われないからな」
綾小路君が淡々と事実を告げる。
「ん〜、でもさ。誰かに頼る事は悪い事じゃないって少しは思えた?」
「……うん。思えた」
これは嘘じゃない。どちらも相手との共存を望んでいるのなら、寄りかかって助けてもらう事もあるし、逆にこちらが助ける事もある。でも、それは良い事なんだって思えたから。
その答えを聞いて、沢田君は笑顔になる。
「よかった! じゃあさ、これからもその気持ちを忘れない様に俺達の仲間にならない?」
「え、仲間
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