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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
船上試験、休養日。
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弱い男ってレッテルを貼られてしまう事になる。そんな事になれば……もう沢田君に守ってもらう事はできない……

 

 自分の思考に嫌気が差した私は、自分の太腿を強くつねった。

 

(……違う、今考える事はそうじゃないでしょ? 沢田君は私の事を助けるだけでなく、私の存在を肯定してくれた。人に頼ったり守ってもらうのは悪い事じゃないって言ってくれた。だったら、今度は私が自分の意思で沢田君を助ける番じゃない!)

 

「ま、待って!」

『!』

 

 足も声も震えながら、必死に声を絞り出す。

 今の私が出せる精一杯の勇気でなんとか体を動かしている。

 

「……何? せっかくあんたの身代わりが出来たのに、まだ文句あんの?」

「……」

 

 楽しい時間を邪魔されたと思ったのか、真鍋さんは顔をしかめながらそう言った。

 

(……怖い。でも、やらないと沢田君が!)

 

 なけなしの勇気を振り絞って、ぎこちなく体を動かす。そして、沢田君の隣に膝を着いた。

 

「! な、何よ急に!」

「……軽井沢さん」

 

 ふと横を見ると、嬉しそうに微笑む沢田君が見えた。その姿を見た時、なぜか体がすっと軽くなって土下座の体制になる事ができた。

 

 そしてそのまま、絶対に言うつもりのなかった言葉を口にした。

 

「……私がリカさんにぶつかりました。本当にすみませんでした」

「……すみませんでした」

 

 私に続いて、沢田君も一緒に土下座してくれた。

 誰かが味方でいてくれる、それだけでこんなに心が軽くなるなんて……

 

 そして……

 

「……い、いいよ?」

「! ちょっ、リカ!?」

 

 ずっと後ろに隠れていたリカさんが、前に出てそう言った。

 

「もういいよ。謝ってもらえたし」

「でも、こいつはさっきまで全然悪びれてなかったんだよ!?」

「私は許すって決めたから、もういいんだよ」

「……だけど!」

「これ以上は、いじめになっちゃうよ」

「ぐっ!」

 

 リカさんに説得されたのか、真鍋さんはしぶしぶ納得した様だ。

 

「……ふん。リカが言うから仕方ないわ。もうこの件はこれでおしまいね!」

「そっか。ありがとう」

 

 そして、真鍋さん達はこちらを睨めつけながら地下施設から出て行ったのだった……

 

「……」

「……」

 

 数秒間、無言の時間が過ぎた。

 今回のお礼を言おうと思ったその時、沢田君が仰向けに床に寝転んだ。

 

 

「った
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