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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
表マフィアランドにてA
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言う通りだぜ!」

 

 獄寺と山本がラビアスの周りを取り囲む。

 しかし、ラビアスは表情を崩さない。

 

「それが簡単に逃げられるんだよ」

「何!?」

「どーする気だ?」

「……左手を使えばな?」

『!』

 

 ラビアスは憤怒の炎でジャケットの左腕の部分を消し去った。

 すると、左腕にも何やら機械がくっ付いている。

 

 そしてラビアスは、今度は左手に黒い炎を灯した。

 

「な……あれは夜の炎か!?」

「なんで夜の炎を!」

「……それでは、失礼するよ」

 

 驚いているツナ達を他所に、ラビアスはどこかに消えてしまった。

 夜の炎のショートワープを使ったのだろう。

 

 ラビアスが消えた後の場は、しばらくの間静寂が支配していた。

 

 

 ?? ツナside ??

 

『……』

 

 憤怒の炎に夜の炎。それにあの謎の機械。

 ジョーコファミリーってどんなマフィアなんだ?

 

「お前達!」

「! リボーン」 

 

 死ぬ気モードも抜け出して無言で考え込んでいると、リボーンがこっちに近づいているのが見えた。クローム、コロネロ、ラル・ミルチも一緒だ。

 

 リボーン達と合流した俺は、さっきのラビアスの事を話した。

 

「って事があったんだ!」

「ああ、俺達も見てたぞ」

「あいつら何者なの!?」

 

 俺がそう聞くと、リボーンはコロネロとラル・ミルチの方を見た。

 

「コロネロとラル、ジョーコについて何か知っている事はねぇのか?」

「……俺が話そう」

 

 少しの無言の後、ラル・ミルチがゆっくりと話始めた。

 

「ジョーコファミリーは、最近影響力を広げつつある中堅のマフィアだ。構成員にはそれぞれチェスの駒に準えて、キング・クイーン・ナイト・ビショップ・ルーク・ポーンと階級が振り分けられているんだが、ポーンだけはファミリーの一員ではない。ポーンはファミリーが飼っている奴隷の事を示す」

「世界中にその奴隷を作ってるって話もあるぜ、コラ!」

 

 コロネロがラル・ミルチの説明を補足する。

 

「ポーン以上のファミリーは総勢100人程度。ポーンを5,000人近く飼っているらしい」

「ほとんどが奴隷で成り立っているって事か」

 

 リボーンがラル・ミルチに質問した。

 

「そうだな。ジョーコの信念は殺戮を楽しむ事。それ以外の雑事を任せるのは奴隷で十分だというのがボスの考えらしい」

「ボス……キングか?」


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