?? 特別試験終了後、浜辺 ??
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らレオナルドとカルメンがリタイアしていないという結論を導き出したらしい。
2人を探す理由も分かった。龍園君は姉妹校にも自分の言う事を聞く手下が欲しいって事だ。
そうなると、どうやって2人を自分に従わせるのかも気になる。
なので、6日目にレオナルドとカルメンには龍園君に接触してもらう事にした。
?? 特別試験6日目 ??
そして運命の6日目。
この日は俺も綾小路君も作戦を実行する日だ。
午前中は綾小路君に怪しまれない様に獄寺君と共に池君達と川で遊んだ。
正午を迎えると、急に天候が怪しくなってきた。このままでは雨が降るかもしれない。
もし雨が降ったら、堀北さんの体調が悪化してしまう。
なので少し早めに作戦を実行しようとした、その瞬間。
綾小路君から声をかけられてしまったのだ……
〜 6日目、正午。Dクラス拠点 〜
「……おい、沢田」
「! 綾小路君、どうしたの?」
少しの間を置いて、綾小路君は淡々と用件を話し始めた。
「……1時間くらい前に、櫛田と佐倉の2人が森の中に入っていった」
「うん」
「……で、そのまま森の中で消えた」
「……は?」
意味が分からなかった。いきなり何を言い出すんだと思っていたら、綾小路君は続きを話し始めた。
「……森の最深部に向かって行ったんだけどな、そこで急に消えたんだよ。……あ、そういえば森の最深部って、この島の端っこで少し高い崖らしいぞ。その島の端っこで急に消えたなんて……海・に・落・ち・な・い・限・り・有・り・得・な・い・と思わないか?」
「なっ!?」
話を終えた綾小路君は、何一つ表情を変えずに俺の事を見ている……
そんな姿に俺は無意識の内に綾小路君の肩をガシッと掴んでいた。
「……したの?」
「……は?」
「……突き落としたの? 綾小路君が?」
「……そんな事はしていない」
「……2人は無事なの?」
「……無事だと思うぞ? 今はな」
「……今はってなんだよ」
「……この時間、島は干潮なんだよ」
「……干潮?」
「……後は行って確かめろ」
一切の罪悪感を感じさせない綾小路君。
俺は彼の肩からゆっくりと離して森の方へ方向転換する。
そして、ズボンのポッケからクロームに貰っていた丸い物を口に放り込んだ。
??走り出す直前、俺は綾小路に一言だけ告げる事にした。
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