?? 特別試験終了後、浜辺 ??
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な危険な事できるか』
『……すでに危険を犯して森の中を探り周ってんでしょ?』
『! ……お前、何でそれを知っている?』
『Dクラスの奴があんたを見た気がするって話をしてるんだよ』
『ちっ……あいつか』
『……あいつ?』
『何でもねぇよ。今Aクラスの拠点付近にいるからそこに来い』
『分かった』
見事に龍園君をおびき出したビアンカは、Aクラスの拠点付近に向かった。
相手は無線機で通信していると思っているだろうから、近くまで来といて通信もせずに見つけられないと変に思われる。だからレオナルドに通信をかけて龍園君の位置を教えてもらっておいた。
これ以降は、6日目に獄寺君から聞いた龍園君とビアンカの会話の内容だ。
〜 5日目、Aクラス拠点付近 〜
「……よぉ、伊吹」
「……龍園。あんた3日で結構変わるんだな。ヒゲモジャじゃないか」
「うるせぇよ。……で、気になる事ってなんだよ」
「……さっきも言ったけど、何で森の中をウロウロしてるんだよ。誰かに見られたらどうするんだい」
「……姉妹校のあいつらを探してんのさ」
「! あいつらなら、リタイアさせたんじゃないのか?」
「いや、姉妹校の他の生徒は島の裏にある遊園地にいるらしい。だからあいつらもリタイアしたらそこに向かうはずだ。……でもな、その為には船で回りこまないといけない。試験の舞台である島の方から遊園地に行く道はないからな。なのに……あいつらは森の中に入って行った。おかしいだろ? リタイアするのに森の中に戻るなんてよ。だから、あいつらは何かの目的でリタイアできねぇんだと分かったのさ。つまり森の中に向かったのは潜伏する為以外には考えられないんだよ」
「……本当に道はないのか?」
「ああ。初日に石崎達に森の中を調べさせた。その時に森と遊園地のある土地の境目も確認させた。あれではどうしたって遊園地のある方に行くことはできない」
(……一般人にしては、中々の頭脳をお持ちのようですわね)
「……なるほどね。で? もし見つけたらそいつらをどうするんだ?」
「なぜリタイアしないのかを吐かせた後、俺に忠誠を誓わせる」
「は!? なんで!? 姉妹校の連中でしょ?」
「……姉妹校との交流が1回あった。しかも特別試験でだ。こうなると、別の特別試験でも姉妹校の奴らと組まないといけない可能性は高い。そしてその時、俺の言う事を聞く人間が姉妹校側にもいるとやりやすいからな」
「! なるほど、アンタらしい考えだね」
……という訳で、龍園君は裏から表マフィアランドに行くには船を使わないといけない事を見抜いていて、そこか
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