?? 特別試験終了後、浜辺 ??
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め始めた。
やがて顔を上げた彼女からは迷いが消えた様に見えた。
「分かったわ、私は沢田君を信じる。あなたの作戦に乗らせてもらうわね」
「! ありがとう、堀北さん。じゃあ夜にでもカードキーをクロームに渡してもらえる?」
「え? 獄寺君じゃなくていいのかしら?」
「うん。人前で渡すのはリスクがあるし、クロームと獄寺君は同じ姉妹校の生徒だから怪しまれにくいでしょ?」
「……それもそうね。わかったわ」
こうして、俺は堀北さんの説得に成功した。
そして夜の会合。
そこでは龍園君が何かを探して森を徘徊している事、そして徘徊中の龍園君と綾小路君が接触して、何らかの協力を取り付けたという報告を受けた。
龍園君が探しているのは、おそらくレオナルドとカルメン。
綾小路君は龍園君と一緒に6日目の午後に何かを仕掛けてくる。
でもどうして2人を探しているのか、その理由はわからない。
この2つをふまえて、綾小路君に何かをされたとしても、すでに俺の勝ちが決まっているという状況を作っておく事と、クロームとビアンカに龍園君に探りを入れてもらう事を決めた。
その後、Otto talenti のメンバー達に最終的な作戦を説明した。
俺の考えた作戦は……カードキーの偽物を作り、偽物を伊吹さんに掴ませる。その結果AクラスとCクラスにリーダーを誤認させる。その後伊吹さんがいなくなったのを見計らい、堀北さんにリタイアしてもらってから新しいカードキーに新しいリーダーを登録するというものだった。
偽物を作ってからはスポット占有のポイントを得られなくなるけど、最終的には200ポイント以上にできるのでクラスメイト達には納得してもらわないといけない。そして偽物を作るのは綾小路君ではできないから、これなら確実に気づかれることはない。
まぁ最初からそんな選択肢は選ばないだろうから、綾小路君はカードキーを伊吹さんに掴ませて、逃げ出した後に堀北さんをリタイアさせてリーダーを変更するという方法を選ぶはず。
そして堀北さんをリタイアさせる方法だけど……綾小路君も堀北さんの体調不良には気づいているだろうから、堀北さんの体調不良がピークに達したくらいでカードキーを盗ませると思う。伊吹さんはデジカメを持っているのだが、それが誰かに壊されていた事からも間違い無いはずだ。
写真を撮らせて逃げられたのでは、責任感の強い堀北さんをリタイアするしかないレベルまで追い込む事はできずに、リタイアを拒否される可能性があるからな。
(正直、俺が堀北さんを説得できるかも賭けだったしね)
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