暁 〜小説投稿サイト〜
ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
 ?? 特別試験終了後、浜辺 ??
[5/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
けなくなるじゃない」

 

 ……やっぱりそこに喰いついてきたかぁ。

 

「……そうだね」

「リタイアは何か理由がなければできないわよ、私もしたくないし」

「大丈夫だよ、Cクラスだって皆元気なのにリタイアしたんだから」

「……でも、私は……」

「堀北さん、君はリタイアするのに正当な理由があるよね」

「!?」

 

 その俺の言葉に体をビクッと震わせる堀北さん。

 これはもう間違いないな。

 

「……体調、悪いんでしょう?」

「……もう3日も我慢しているわ。それにリーダーがリタイアしたら、ここの占有権もなくなってしまうもの」

「責任があるから、リタイアできないって事?」

「そうよ」

 

 さすがは堀北さん。責任感が強いなぁ。……まぁ、その心配は無用だけども。

 

「大丈夫だよ、リーダーを変更すればいいんだから」

「え? ルールだとリーダーは変更不可じゃなかったかしら?」

「ううん、正当な理由があれば変更は可能って書いてあったよ」

 

 俺はリーダーに関するルールを堀北さんに説明した。

 

「……なるほど、リーダーの体調不良は正当な理由ね」

「でしょ?」

「……だけど、やっぱり私はリーダーから降りたくはないわ」

「……そっか」

 

 堀北さんが俺の申し出を断る。これは俺の予想通りだ。

 彼女の性格なら限界まで耐えようとするだろうと思った。

 

 でもだからこそ、次の言葉は受け入れてもらえるはずだ。

 

「わかった。リタイアするかどうかは堀北さんに任せる。でも、別のもう一個のお願いは聞いてほしいんだ」

「? 何かしら?」

「今日の夜、カードキーを貸してくれない?」

「! どうして?」

「カードキーの偽物を作るんだよ」

「……偽物?」

 

 首を傾げる堀北さんに、俺は初日に茶柱先生に聞いたカードキーに関するルールを話した。

 

「……なるほどね。スポットを占有する事が出来なければ、一見壊れてなくても再発行してもらえるって事ね。そしてカードキー自体は本物だから、見ても偽物だとは気づかれない」

「うん! そういう事!」

「……でも、どうやって占有機能だけ破壊するのかしら?」

 

 当然な疑問を持った堀北さん。これについてはフェイクを入れて答える。

 

「姉妹校の獄寺君がさ、機械に強くてこういうカードキーをいじった経験があるんだって。で、さっき聞いてみたら占有機能だけの破壊は可能だって言ってたよ」

「……」

 

 堀北さんはしばらく顔を伏せて考えをまと
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ