?? 特別試験終了後、浜辺 ??
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共驚いた顔になった。
しかし、助けるにはこの方法しかないんだ。
この時に獄寺君がいない事にも気づき、その為に山本とも連絡が取れない事に気づいた。
「大丈夫だ、中学の時に崖を登るのには慣れてる」
「そ、そうなの?」
「で、でも……」
俺はまず、渋る佐倉の腕を掴んで自分の首に回させた。
「えっ、ええっ!?」
顔を真っ赤にする佐倉に、俺は冷静に話しかける。
「悪い。2〜3分でいいから全力でしがみついてくれ」
「あわわわ/// ……わ、わかりました……」
佐倉の手に力が入ったのを確認すると、俺は崖を登り始める。
慣れたものでスイスイとの登って行き、2分程度で森最深部まで到達する事が出来た。
森の地面に佐倉を下ろすと、ヘナヘナと座り込んだ。
……無理もない。怖い思いを2回もさせてしまったからな。
「佐倉、ここで待っていてくれ。もう一度降りて桔梗を連れてくる」
「う、うん……」
もう一度崖を伝って砂浜に降りると、桔梗が手をパチパチと叩いていた。
「すごいねツナ君! 崖を登っちゃうなんて!」
「まぁ鍛えてるからな」
そんな会話をしつつ、俺は桔梗の腕を自分の首に回させる。
すると、桔梗が耳元で何やら囁いてきた……
「ふふっ、ツナ君、本当に助けてくれたね♪」
「……当たり前だろ」
「おお〜、かっこいいこと言うねぇ♪ って事は〜、私はツナ君に取って守るべき大切な人になれたって事かな?」
「!」
その時、俺はランニング中に桔梗と話した事を思い出した。
ーーーーーーーー
『そっか〜。あ、ねぇねぇ。それじゃあさ、私が沢田君の大切な人になれたとしたら、沢田君は私を守ってくれるって事?』
『え? う、うん。もちろん』
『私が助けを求めたら、必ず助けてくれる?』
『……うん。必ず』
『ふふふっ♪ そっか!』
ーーーーーーーー
「……あの時から、すでに桔梗は守るべき大切な人だったぞ」
「っ! ……そ、そう?」
「ああ。佐倉もな」
「……むぅ〜、最後のは言わないで欲しかったかな?」
むくれながら、桔梗は更に強くギュッと俺にしがみついた。
その後、俺は再度崖を登って森の最深部に戻った。
桔梗を下ろすと、桔梗は安心したのか大きなため息を吐いた。
「はぁ〜、怖かったぁ。本当にどうしようかと思ったよぉ」
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