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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
]世、解決に向けて動く。
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大丈夫? すごい震えているけど」

「! あ、はい……まだ緊張が解けないだけで……」

「そう? ……堀北さんと綾小路君。悪いけど先に特別棟の現場を調べといてくれない? 佐倉さんが落ち着いたら俺も行くから」

 

 彼にそう言われると、堀北さんと綾小路君は廊下を2人で進んで行った。

 

 あれ、いつのまにか須藤君と先生もいなくなってるな。

 

 2人を見送った彼は、廊下の壁に背中を付けて私の回復を待ち始めた。

 それがすごく申し訳なくて、私は先に彼に謝ることにした。

 

「……あの、沢田君。ご、ごめんね? 結局須藤君の無実を証明する事は出来なかったよ……」

 

 そう言った私に、彼は優しい笑顔でこう言ってくれた。

 

「何言ってるの! 佐倉さんの写真のおかげで一方的に須藤君が悪いって事にならなかったんだよ? 十分過ぎる活躍だったよ。本当にありがとう、佐倉さん」

「! ……」

 

 こんなダメな私でも、優しく包み込んでくれる沢田君。

 その優しさに思わず涙が出そうになった。

 

 涙ぐんでいるのがバレないように、手で拭おうとした瞬間。

 

 ガララ……と音を立てて会議室の扉を開き、生徒会長と書記の方が出てきた。

 

「……! なんだ。まだ残っていたのか」

「すみません、佐倉さんが疲れてるので少し休憩をと」

 

 生徒会長にここにいる理由を説明すると、生徒会長は彼に更に問いかけた。

 

「明日の放課後までに須藤の完全無実を証明する……本当にそんな事ができるのか?」

「はい、もちろんです。明日は今日みたいな下らない話し合いをする必要は無いですよ」

「フン……お気遣い感謝しよう」

 

 彼の答えに、生徒会長は少し笑って返した。

 次の瞬間、生徒会長の視線がなぜか私に向けられた。

 

「佐倉、といったか?」

「! ……は、はい」

 

 生徒会長に名前を呼ばれて、思わず萎縮してしまう。

 そんな私に生徒会長は一歩近づくと、冷ややかな目つきで語りかけてきた。

 

「……真実と判断されない証拠には何の意味もない。それを知れ」

「……わ、私はただ……本当の事を……」

「審議において一番大事なのは証拠の信用性だ。Dクラスの時点で他のクラスよりもマイナスからのスタートだぞ。それなのに、お前がそんな風に自信なさげでは証拠の信用性は更に下がってしまうんだ」

「……わ、わた……わたしは……」

 

 生徒会長に威圧され、さっきとは別の感情で泣きそうになっていると。

 私と生徒会長の間に彼が入ってくれた。

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