]世、審議に挑む。
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された全ての画像に、同じ人からのコメントが付けられていたのだ。
そのコメント主の名前は、『いつも傍にいるよ』。この名前のアカウントから、まるで自分が雫さんと結ばれる運命かのような文面を、同じ画像に何回もコメントしているのだ。
そんなコメントの中に、更に気になるものを見つけた。画像の投稿日は今日。ついさっき投稿された画像に付けられたものだ。
いつも傍にいるよ
雫ちゃん、今日は僕に会いにきてくれてありがとう。
でも、一緒に来たあの男とつるむのはやめなさい。
あいつは悪魔だ。僕と君の仲を引き裂く悪魔なんだ!
こんな内容のコメントだった。
(今日会った……男と一緒にいた……佐倉さんは基本1人で過ごしている、今日一緒に行動した男は俺くらいだろう)
つまり、このコメントの主はあいつしかあり得ない。
これで佐倉さんがあんなに怖がっていた理由がはっきりしたな。
「……よし」
ある決意をした俺は電話をかける事にした。
プルルルルル……ガチャ
「あ、博士? ごめんね夜に、ちょっと聞きたい事があって……」
?? 翌日、放課後 ??
ついにCクラスとの話し合いの時が来た。
Dクラスから話し合いに参加するのは、茶柱先生・須藤君・俺・綾小路君・堀北さんに決まっていた。
佐倉さんは証人としての途中参加になる。
「よし、それでは行くぞ」
『はい』
茶柱先生に連れて行かれた場所は、こういう事態の為にあるという会議室だった。
扉を開けて、茶柱先生から順々に入室していく。俺は最後に入室することにし、入る前に佐倉さんにただ無言で頷いてみせる。
佐倉さんも頷き返してくれたので、俺も入室した。
?? 会議室 ??
会議室には、すでにCクラスと生徒会の面々が揃っていた。
「ほう、まさかこんな小さな事案で生徒会長がお出ましとはな」
「ふっ、多忙なので参加できない事が多いだけですよ。基本は参加するに決まっています」
「はっ……そうか」
席に座りながら、茶柱先生が生徒会長とそんな会話をしている。
俺達が席に座ると同時に、生徒会長の横に立っている女子の先輩が口を開いた。
「それでは、1年Cクラス及びDクラスによる争いの審議に入らせていただきます。進行は私、生徒会書記の橘が務めさせていただきます」
橘先輩の号令に
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