滅神魔法と滅悪魔法
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る爆発音。それは俺とレオンの魔法がぶつかり合うことで起きたものだった。
「竜魔の・・・」
「氷神の・・・」
その爆発を利用して距離を詰めようとしたところ、相手も同じ思考だったらしく正面に敵がいる状態。それでも構わないと俺は口へと魔力を溜めていき、相手もまたそれに呼応するように攻撃の体勢に入る。
「咆哮!!」
「怒号!!」
同時に放たれたブレス。その威力は互角だったようで先ほどと同じように爆発が起きて吹き飛ばされた。
「うわっ!!」
転倒した俺は慌てて起き上がる。俺が飛ばされた際レオンは耐え凌いでこちらに向かってくるのが見えたためそれに対応しようとする。
「滅神奥義!!」
「滅竜奥義改!!」
ギリギリ体勢を整えることができた俺はトドメを刺しにきた彼を迎え撃つために最大火力の魔法で迎え撃つ。思ったよりも距離があったため、技を打ち出すには十分な時間があった。
「絶対零度!!」
「水中天嵐舞!!」
衝突した互いの拳。その威力は互角と思われていたが、わずかに青年の方が上回っていた。
「うわあああああ!!」
彼の魔法によりまたしても弾き飛ばされてしまう。だが、自分も魔法を放っていたからか体力がついていたからなのか、なんとか耐えることができた。
「ちぇっ、今のは決まったと思ったのに」
不服そうな顔をしているレオン。だけど、そう言いたくなる気持ちもわかる。今の衝撃でこっちの腕は力が入らなくなっているのだから。
「まぁ、次の一撃で仕留めてやるか」
「くっ・・・ん?」
もうこちらに反撃の余地がないことをわかっているからか、余裕綽々の笑みを見せながら近付いてくるレオン。それを迎え撃つ手立てがなかった俺は顔を歪めたが、直後にあるものが視界に入り、固まった。
「ねぇ、レオン」
「何?」
「そこじゃ危ないかも」
「え?」
気付いていない様子の彼に忠告すると、訳がわからないといった様子の青年は首をかしげる。その直後、その頭に壁を支えるために付けられていた柱が倒れてきた。
「ふぎゃっ!!」
「あ・・・」
互いの魔法が度々衝突していたせいで至るところに痛みが出ていたのだろう。その結果、柱の一部が倒れてきたわけだけど、それがたまたまレオンを直撃してしまったというわけだ。
「おーい、レオン?」
念のため声をかけてみるが当たりどころが悪かったようで青年は完全に目を回してしまっている。つまりこれは・・・
「俺の勝ちってことでーーー」
ラッキーとはいえ勝利は勝利。そう思いガッツポーズをしようとしたところ、突然身体から何かが抜かれるように光だし、力が抜けて立ち上がれなくなってしまう。
「あぁ・・・魔力が・・・」
レオンとの戦いにばか
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