滅神魔法と滅悪魔法
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リオン!!」
「それはお前だろ、グレイ!!」
ますます力を伸ばしている相手に喜びを感じつつも、互いに自らの限界が近いことも悟っていた。
(そろそろ決めねぇと・・・)
(魔力がキツいな)
体力的に双方ともにピークに達していることもありこれ以上の戦いは厳しいと判断した彼らは己が持つ全快の魔力を相手へと打ち込んだ。
「氷欠泉!!」
「蛟!!」
全力で打ち込んだ一撃。それは辛うじて、弟弟子である青年の力の方が勝った。
「ぐあああああ!!」
破れた青年はその攻撃に飲まれて吹き飛ばされる。その先には二人の少女たちがいた。
「あ!!ウェンディお尻も成長してるね!!」
「もうやめて〜・・・」
戦いというよりもソフィアの一方的なセクハラになっていた少女たちの戦い。そこに飛んでくる青年にウェンディは気が付いたが、ソフィアは全く視界に彼を捉えていなかった。
「ソフィアごめん!!」
「へ?」
それを好機と捉えたウェンディは彼女の腕を掴むと、そのまま合気道の要領で彼女を前方へと飛ばす。
「ソフィアどけ!!」
「リオンさん!?ふぎゃっ!!」
飛んできていた青年と身体の自由を奪われた少女は避けることもできずに衝突し、そのまま壁へと打ち付けられる。その衝撃は端から見ても大きく、二人は気を失っていた。
「大丈夫か?ウェンディ」
「グレイさん!!ありがとうございます!!」
貞操の危機を救ってくれた青年に深々と頭を下げる少女。その目には涙が溜まっており、相当に追い詰められていたのがよくわかる。
「あいつ・・・あとで意識取り戻したらボコボコにしてやるか」
「あの・・・あまりひどいことはーーー」
怒り心頭で倒れている少女の方を見ている青年を宥めようとした少女だったが、その身体に異変が襲った。
「あぁ!!」
「ウェンディ!?」
身体から光が吸い上げられていく。あまりにも突然の出来事に青年は困惑しつつも、すぐに事態を理解した。
「しまった!!」
自分たちを見下ろす眼帯をしている老人。彼はその場に倒れる少女を見て笑みを浮かべていた。
「幻竜の・・・」
「影竜の・・・」
「「咆哮!!」」
息ピッタリで敵へと攻撃を与えていく二頭のドラゴン。そんな彼らも敵を圧倒していることに余裕を見せていた。その時だった。
「がっ!!」
「なっ・・・」
突然身体が光ったかと思うと力が抜けていくことに気がつく。それにより二人は立っていることもできずにその場に倒れてしまった。
シリルside
響き渡
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