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ヤザン・リガミリティア
野獣好きのバグレ
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た人食い虎≠ニは

無理矢理に救出したベスパ兵の1人、ゴッドワルド・ハインの異名だ。

海ヘビの電撃により今も意識不明で入院状態だが、

名前は彼らが所持していた認識票IDタグによって判明した。

クロノクルの時よりも低出力でボイルした為、焼け焦げる事無く判別が出来た結果だ。

戦歴の浅いウッソとカテジナ以外は、ゴッドワルド・ハインの名を見て驚愕ものであった。

彼はベスパでも1、2を争う程に有名なエースパイロットであり、

人食い虎<Sッドワルドと言えばリガ・ミリティアのMSパイロットは皆知っている。

そのゴッドワルドと部下達は意識が戻り次第、

元マンハンター局の幹部オイ・ニュング伯爵が

マハ時代の尋問テクニックを存分に再活用して物を尋ねる予定で、

それを聞いたヤザンはゴッドワルドへ心で十字を切る程に気の毒に思う。

 

オイ・ニュングは今でこそ温厚で公平な初老の紳士だが、

伯爵の油の乗った現役時代のマンハンター局は

特別警察として地球へ不法移住した人間を家畜以下の扱いで正に狩・っ・て・い・た・。

余りの苛烈さと冷酷さ、非道さからマフティー動乱を引き起こした原因の一つと言われる程で、

そしてオイ・ニュングは最も悪名高い時代に22才…精力的にマハで働いていた。

ヤザンは過去、一度だけオイ・ニュングのベスパ兵への尋問を見たことがあるが、

本気になったオイ・ニュングの非情さはヤザンでさえ舌を巻く。

恐らくザンスカールの誰よりも拷問に長けているだろうとさえ思えた。

ベスパの人食い虎が屈強な男であればある程、

その心身を壊されてしまうのではないかと

他人事ながら心配にすらなるが今は取り敢えずもこのアビゴルのテストだ。

 

リーンホースの周囲を、MA形態になったアビゴルが高速で周回している。

ゴメスも伯爵もその様子を頼もしそうに眺めて、

外にヤザンがいるのもあって幾分リラックスしている様子だ。

 

「敵から頂いた新型はいい感じかな、隊長」

 

伯爵が温厚に言えばヤザンは陽気に返す。

 

「ああ、こいつはいい。

シャッコーも良かったがアビゴルも負けておらんぜ。

さすがはザンスカール印だな…良いMSを造る!

乗り心地はグリプス時代の可変型に近い。俺には向いているかもしれん」

 

「そうだろうな。

オーティスが言うには、

そいつはデュアルタイプといって第1期第3世代MSのコンセプトに近しいようだ。

ゾロシリーズの変形とは違って推力の一点集中で戦場に高速侵入…或いは離脱。

隊長にはピッタリだろう」

 

リーンホースの艦橋から良く
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