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仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第二十二話『平和を賭けた激戦』
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くような男だ。良からぬことを企んでいるのだろう。」
光太郎の話を聞き、ダロムはソフィルの裏を探ろうとする。
「ダロム様、帰ってきたウニ怪人から話があるそうです。」
その時、怪人の一体がウニ怪人を連れてくる。
「ダロム様、コウモリ怪人達の話を盗み聞きすることができました。どうやら奴ら、俺達海の怪人の動向を探っているみたいです。」
ウニ怪人は貴重な情報をダロムに話す。
「我らの動向?南光太郎、この情報は使えるぞ。」
ダロムは何か閃く。
「どういうことだ?」
「奴らは我らを探している。それなら我らが南光太郎を捕らえたと言いながら現れればどうだ?奴らは我らを仲間と誤認するだろう。ソフィルはそういう点では単純だ。」
「なるほど。あえて捕まったふりをして内部に潜入するのか。」
「そうだ。それならお前の求める人質の避難も容易に行えるはずだ。」
ダロムは作戦を話し、光太郎と怪人達は納得し、行動に移った。
「ソフィルよ、あれからどうだ?」
時を同じくして、議事堂内ではクリムゾンエクリプスが現れ、ソフィルに状況を聞く。
「コウモリ怪人が海の怪人の一体が南光太郎と接触した、と報告してきました。おそらく、そろそろ何かしらのアクションを起こすでしょう。」
「そうか。それで、旧時代の世紀王が現れたとして、人間共は素直に解放するのか?」
「ええ、今は。どの道仮面ライダーを倒せば障害は消える。そこで殺しても遅くはない。寧ろ、ライダーが倒された絶望感に浸りながら殺される方が人間共も辛かろう。」
クリムゾンエクリプスの質問にソフィルはニヤつくように答える。
「そうか。吉報を待っているぞ。くれぐれも、旧時代の世紀王に敗れるなどという失態は犯すな。」
クリムゾンエクリプスはそう言い残し、議事堂内から立ち去る。
「さて、海の怪人共はどう出るか。コウモリ怪人、南光太郎が現れたら素直に此方へ通せ。」
ソフィルはコウモリ怪人に指示を出し、その時が来るのを待つのだった。
それから少しして、光太郎達は議事堂へ向かって歩みを進めていた。
「どうした、ダロム?」
何かを考えているダロムに光太郎は声を掛ける。
「怪人達を従え、地上を歩く世紀王。こんな形で実現するとは、生きていれば何が起きるか解らぬな。」
ダロムは素直な感情を述べる。
「俺は世紀王であることを捨てた、人々の平和を守る仮面ライダーだ。」
「それでも、我らにとっては世紀王であることに変わりはない。なに、この悲願が叶ったことを喜ばせてくれ。」
ダロムの言葉に、光太郎は黙る。そして、
「到着した。作戦通りに行くぞ。」
光太郎の合図で、人質奪還作戦が開始される。
「コウモリ怪人、南光太郎は我々が捕らえた!」
議事堂の扉
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