暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第二十二話『平和を賭けた激戦』
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
くような男だ。良からぬことを企んでいるのだろう。」
 光太郎の話を聞き、ダロムはソフィルの裏を探ろうとする。
 「ダロム様、帰ってきたウニ怪人から話があるそうです。」
 その時、怪人の一体がウニ怪人を連れてくる。
 「ダロム様、コウモリ怪人達の話を盗み聞きすることができました。どうやら奴ら、俺達海の怪人の動向を探っているみたいです。」
 ウニ怪人は貴重な情報をダロムに話す。
 「我らの動向?南光太郎、この情報は使えるぞ。」
 ダロムは何か閃く。
 「どういうことだ?」
 「奴らは我らを探している。それなら我らが南光太郎を捕らえたと言いながら現れればどうだ?奴らは我らを仲間と誤認するだろう。ソフィルはそういう点では単純だ。」
 「なるほど。あえて捕まったふりをして内部に潜入するのか。」
 「そうだ。それならお前の求める人質の避難も容易に行えるはずだ。」
 ダロムは作戦を話し、光太郎と怪人達は納得し、行動に移った。

 「ソフィルよ、あれからどうだ?」
 時を同じくして、議事堂内ではクリムゾンエクリプスが現れ、ソフィルに状況を聞く。
 「コウモリ怪人が海の怪人の一体が南光太郎と接触した、と報告してきました。おそらく、そろそろ何かしらのアクションを起こすでしょう。」
 「そうか。それで、旧時代の世紀王が現れたとして、人間共は素直に解放するのか?」
 「ええ、今は。どの道仮面ライダーを倒せば障害は消える。そこで殺しても遅くはない。寧ろ、ライダーが倒された絶望感に浸りながら殺される方が人間共も辛かろう。」
 クリムゾンエクリプスの質問にソフィルはニヤつくように答える。
 「そうか。吉報を待っているぞ。くれぐれも、旧時代の世紀王に敗れるなどという失態は犯すな。」
 クリムゾンエクリプスはそう言い残し、議事堂内から立ち去る。
 「さて、海の怪人共はどう出るか。コウモリ怪人、南光太郎が現れたら素直に此方へ通せ。」
 ソフィルはコウモリ怪人に指示を出し、その時が来るのを待つのだった。

 それから少しして、光太郎達は議事堂へ向かって歩みを進めていた。
 「どうした、ダロム?」
 何かを考えているダロムに光太郎は声を掛ける。
 「怪人達を従え、地上を歩く世紀王。こんな形で実現するとは、生きていれば何が起きるか解らぬな。」
 ダロムは素直な感情を述べる。
 「俺は世紀王であることを捨てた、人々の平和を守る仮面ライダーだ。」
 「それでも、我らにとっては世紀王であることに変わりはない。なに、この悲願が叶ったことを喜ばせてくれ。」
 ダロムの言葉に、光太郎は黙る。そして、
 「到着した。作戦通りに行くぞ。」
 光太郎の合図で、人質奪還作戦が開始される。
 「コウモリ怪人、南光太郎は我々が捕らえた!」
 議事堂の扉
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ