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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
三笠の偉い人達に尋問される話
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に招き入れた責任は取ります。必ず。」

葛城恋という病原菌を、この世界に持ち込んでしまったこと。

それらを全て話した。
そして僕は、責任を取らないといけない。

この世界に奴を連れてきてしまった事。

奴は葛城財団なるものまで設立し、予想以上の脅威になった。
もう、個人の手に負えるものでは無いほどの大きさになってしまった。

でも、それでもだ。

「奴を倒すためなら、葛城財団を潰す為なら、僕の命を喜んで差し出します。それこそ本望です。」
「あのねぇ…。」

そこまで言うと、真壁さんが呆れながら口を開いた。

「馬鹿。馬鹿も大馬鹿者。」
「分かってます。僕のせいでみんなが…」
「違う、そうじゃないの。そう簡単に命をかけるとか差し出すとか言うものじゃないってこと。」
「……。」

そうして彼女は話を続ける。

「責任は全く無い、とは言いきれないかもだけど、あなたはただサーヴァントと一緒に暮らしたいからここに来た。それだけでしょ?」
「そう…ではありますけど…。」
「なら、悪いのはあなたなんかじゃない。お兄さんの方よ。」
「……。」

何も、言えなかった。

「それと、あなたのお友達はそんなんじゃないって思ってるけど?」
「お友達…?」

そうすると、僕が入ってきたドアが開き、彼女らが倒れ込んで来た。

「揃いも揃って聞き耳を立てていたのだ。入りたければ入れば良いのに。」

そこにいたのは院長さんのサーヴァント、タマモキャット。
そして彼女の言う聞き耳を立てていた彼女らは

「お、お兄様は悪くありません!!悪いのは全部あいつです!!ゴッホが証明します!!」

ゴッホちゃんに

「そうだよ!マイマイに悪いとこなんて一つもないもん!!」

ユゥユゥに

「だったら私にも責任があるわ!ここに招き入れたのはそもそも私なのだし、罪を問うなら私の方が…!」

アビー。
そして

「大丈夫だって言ったろう。もしかしたら死刑になるかもなんて妙な噂信じちまってヨゥ。」

後ろの方にお栄ちゃんがいた。

「みんな…!」
「随分と沢山のサーヴァントを…それもフォーリナーばかり…。」

と、仮契約を結んでいる彼女らを見て院長先生はそう言葉を漏らした。

「その…奇妙な縁と言いますか…。」
「まぁ不思議な縁だ。それもかなり慕われている。これに関してマスターはどう思う? 」

その様子を見て孔明がマスターである真壁さんに問う。

「悪い人には見えないでしょ。どう見たって。」
「まぁ、そうは見える。」

そうしてみんなは僕の周りに集まった。
心配そうに僕を見る彼女らに対し、僕は大丈夫だよと笑顔を向ける。

「お兄様…お、お怪我などは…!」

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