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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
三笠の偉い人達に尋問される話
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す。

「お店の人の怖いお兄さんにビビりまくって、殺されるって勝手に勘違いして、周りも見ずに一目散に逃げ、信号無視で轢かれて死にました。」

なんとも間抜けな死に様だと笑いたいが
、ここで偉い人達一同にはてなマークが浮かぶ。

「死んだ…って?」
「ええ、文字通りです。葛城恋という人間は、そこで1度死んでます。」
「…?」

葛城恋は車に轢かれて死んだ。
だとすれば、三笠防衛戦にて現れたあの男は?
葛城財団のトップである彼は…何者か?


「今いるのは生まれ変わりとかクローンとか、果てはサーヴァントでもないです。正真正銘、本物の葛城恋ですよ。」

そう、葛城恋。
偽物では無い本物の彼。
死んだ彼は、復活したのだ。
いたずらに、ほんの気まぐれに。

「変な能力を貰って、蘇ったんです。」

こうした方が面白くなると、蘇らされた。

「変な……能力?」
「精液をサーヴァントに注入すれば自分の意のままに操れる力は、そこで貰ったそうです。」

葛城恋の厄介極まりない能力、
『霊基書換』
サーヴァントの体内に己の精液が一滴でも入れば自分の支配下に置けるという恐ろしい能力。

出された精液はいつまで経っても効果を失うことは無い。
だから葛城財団のメイン兵器である洗脳弾≠ニして利用されている。

「皆さんご存知洗脳弾もそこから来てますし、それにあいつは333画の令呪ももらったんです。」
「ちょっと待って欲しい。」

院長先生が話を止めた。

「その能力を貰ったとか、令呪ももらったとか、そもそも生き返ったとか一体誰からそんなふざけた能力を貰ったんだ?」

その質問に対し、僕は答える。

「這い寄る混沌=c。」
「這い寄る…混沌?」

奴の名前を。

「人のいざこざや争いが大好きな迷惑極まりない旧神。彼はアイツに面白さを見いだし、蘇生して力を与えました。」

そうして第2の人生を歩むことになった奴は、暴走を始める。




手始めに両親を殺した。
自分を苦しめた元凶だから。

それから気ままに女性をレイプした。
何十人もの女性が、性のはけ口として犠牲になった。

それから人のサーヴァントを奪い取った。

僕のお栄ちゃんも、一度彼に奪われたことがある。
霊基をぐちゃぐちゃにされ、二度と戦えない身体にさせられた。

奴は全てを滅茶苦茶にした。
這い寄る混沌の筋書き通り、好き勝手暴れ、傍若無人の限りを尽くし、己の欲望を満たす為だけに何十人もの死者が出た。
まさに王。それも悪逆非道の限りを尽くす暴君の方だ。


でも僕らは負けなかったんだ。
足掻いて足掻いて、犠牲を出しながらも勝ったんだ。
奴を倒し、這い寄る混沌を退け、勝ったんだ
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