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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
外法には外法をぶつける話《前編》
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"…っ!!」
「あーほら!また泣かないで!」
白米をかきこみながら号泣するゴッホちゃん。
「……。」
そんな僕とゴッホちゃんを見て、お栄ちゃんはやさしく微笑んでいる。
「美味いだろ?マイの作る飯は。」
「は、はい…おかずも炊いたご飯もおいしくて…!もう何杯でもいけちゃいます…!」
「ははっ、そいつァよかった。」
こんな心温まる光景を見て、思わず自然と頬が緩んで微笑んでしまっているのだろうとこの時僕は思っていた。
が、それは全く違うことを考えてたのだと、
後で僕とゴッホちゃんは知ることになる。
朝ごはんを食べ終え、みんな各々の過ごし方をしている頃…。
「ゴッホちゃんが手伝ってくれたから早く終わったよ。ありがとね。」
「えへへ…ありがとうございます。」
「お礼を言うのは僕だよ。」
「そ、そうでしたね…。」
手伝いに来てくれるゴッホちゃんのおかげで家事を早めに終わらせる事ができた。
それだけじゃなく、
「お昼ご飯の準備、ゴッホに手伝わせてもらっても、よろしいですか?」
「お、お洗濯物、取り込んでおきました…。」
「お風呂掃除はお任せ下さい。ゴッホがピカピカにしておきますね。」
「お仕事ですね。北斎様にちゃんとご飯は食べさせます。それではお兄様、楊貴妃様、いってらっしゃいませ。」
何から何まで手伝ってくれてちゃんと見送りしてくれて、本当に尽くしてくれる。
可愛い妹ができたのは凄く嬉しいけど、もうちょっと自分の為に時間を使って欲しい。
そう思いながら僕はユゥユゥと『蜘蛛の糸』へ向かい、家にはお栄ちゃんとアビーとゴッホちゃんの3人となった。
そんな時だ。
「うふふ…えへへ…。」
「ごっほ殿。」
「えっ、あっはい!?」
充実した暖かな暮らしに思わず無意識に笑みがこぼれるゴッホちゃん。
そんな彼女を手招きするのは
「こっちにいらして。ゴッホさん。」
お栄ちゃんとアビー。
何やらニンマリ笑っている二人。
この笑顔はただの笑顔ではない。
僕をいじめる際によくする、
これからどうしてやろうかと言う悪意100%の笑みだ。
「な、なんでしょうか?」
「なァに、悪いようにはしねぇヨ。」
そうして2人に導かれるがまま、ゴッホちゃんはお栄ちゃんの仕事場へと入り込んでいく。
「まぁ立ちっぱなしなのもなんだ。とりあえず座りナ。」
「あ、はい…失礼します…。」
そのままお栄ちゃんにいわれるがままに近くにあった椅子を引き寄せ腰掛ける。
アビーはゴッホちゃんの隣に座り、そしてお栄ちゃんは仕事を再開しながら口を開いた。
「ここに来て、どうだい?」
「どう?と言われましても…ゴッホはただた
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