暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーAP
暗躍編 真凛・S・スチュワートという女 後編
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

『自爆装置が作動しました。全構成員は直ちに避難してください。繰り返します。自爆装置が作動しました。全構成員は直ちに――』

 研究所の自爆機能を作動させる時限装置。機密保持のために用意されていたそのシステムを躊躇なく作動させた真凛は、けたたましい警報が鳴り響く中、侵入の際にも使っていた地下水路に再び潜り込んでいた。
 そして暗く冷たい水の中を恐れることなく泳ぎ続け、施設からの脱出を果たしていたのである。研究所の地下水路は、山地の近くに位置する滝壺に繋がっていたのだ。

「んっ……はぁあっ! ……んはぁ、はぁんっ……! ここしか潜入ルートが無かったとはいえ……良い気分じゃないわね。ブラもパンティもずぶ濡れだわ……」

 じっとりと濡れそぼり、ボディラインにぴっちりと張り付いた青のチャイナドレス。その衣装の下に隠された、扇情的な黒い下着。
 淫らなその形がくっきりと浮き出るほどずぶ濡れになったまま、水路を通じて滝壺から浮上した真凛は、息を荒げながらも地上の森林部へと生還していた。水面から顔を出し、滝壺の淵に辿り着いた真凛は、艶かしく息を荒げている。

「はぁ、んはぁ、はぁっ……!」

 白く透き通るような肌に黒髪が張り付いたまま、上気した貌で水面から這い出る彼女は、ぷっくりとした唇から甘い吐息を漏らしていた。その肢体をなぞる水滴が、彼女の肉体を彩るように蠱惑的な光沢を放っている。

「ふぅっ、んっ……」

 長い後ろ髪を優美な両腕で掻き上げると、その仕草によって露わにされた白い腋の窪みから濃厚な匂いがむわりと漂って来る。扇情的なY字を描く鼠蹊部とその箇所は、肌と肌が常に密着しやすい。そのため、肉体から分泌される汗の香りがより強く染み込むのだろう。
 無防備に晒された真凛の両腋からは、特に濃く熟成された女の芳香が滲み出ていた。雄を誘うためだけに在るかのようなこの香りまで戦闘員達の鼻腔に届いていたなら、彼らはより早く理性を失っていたに違いない。

「んっ……ふぅっ、はぁっ……はぁっ……」

 長時間の素潜りという過酷な運動を経た肉体は淫らに汗ばみ、そのきめ細やかな肌からは濃厚なフェロモンを漂わせていた。微かに息を荒げている彼女の頬は桃色に上気し、悩ましい吐息が唇から溢れ出ている。
 さすがの彼女でも、水中からの脱出は容易ではなかったのだろう。妖艶な唇から漏れ出る吐息は甘く扇情的であり、きめ細やかな肌を伝う水の滴りは、真凛のボディラインをなぞるように伝っていた。凹凸の激しい極上の女体。その隅々から滲み出る魔性の色香が、全身からぶわっと匂い立っている。

「……待たせたわね」

 そして地上への脱出を果たした彼女は、滝壺の側に停めていた愛用のバイクに視線を向け、腰をくねらせるように歩み始めていた。青基調のボディと丸
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ