二人の処刑人
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いない。
完全に、コエムシの死角。
果たして、少しだけ首を傾けているキュゥべえは気付いているのだろうか。
『そこだ! やれ!』
気付いていない。
そう確信したハルトは、やがて様子を窺い、完全にコエムシが観戦にのめり込んだタイミングで動き出した。
「……今だっ!」
『なあっ!? オイコラウィザード! 何しやがる!?』
コエムシへ横殴りで指輪を奪い帰すハルト。突然の奇襲に対応できず、コエムシは慌てて指輪を抑えた。
「返せ! 俺の指輪!」
小さいのに、どこにこんな力があるんだと叫びたくなるほどの抵抗を見せるコエムシ。
『アタックライド スラッシュ』
そして、ここは戦場。
ディケイドが放った斬撃。クウガとキバーラを消滅させたその流れ弾も、容赦なくハルトたちを襲う。
『ぐわっ!』
爆風に煽られ、コエムシは吹き飛ぶ。さらに、それはアマダムにもおよび、彼が奪い取っていたルビーの指輪もまた吹き飛ぶ。
それにより、奪われた指輪が全て地面に散らばった。
ハルトはすぐに転がり、すぐそばに落ちた指輪を手にする。
「よし! コネクトだ!」
手にした指輪に笑みを零しながら、ハルトは回収したコネクトの指輪を右手に取り付ける。
『コネクト プリーズ』
発動した魔法により、まずはドライバーオンの指輪へ繋げる。
「おい、よそ見すんなよ」
だが、その背後には、いつの間にかアナザーパラドクスが回り込んでいた。
その手にしたゲーム機の形をした武器、バグバイザーUで斬りかかるが、ハルトはその手首を抑え、チェーンソーのようなその刃を防ぐ。
「ぐっ!」
「フン」
アナザーパラドクスは鼻で笑い、その腹を蹴り飛ばす。
無防備のまま、椅子を圧し潰したハルト。さらに、落ちたところには、すでにメタルビルドが足を蹴り上げて待っていた。
「死ね」
シンプルな一言を告げながら、戦車のように重い足を蹴り落とすメタルビルド。
ハルトは慌てて起きあがりながら、指輪を腰に当てた。
『ドライバーオン プリーズ』
ウィザードライバーを生成。
だが、いつの間にか因縁の敵の幻影を破壊した二人の処刑人は、明らかにハルトを抹殺対象にしている。
「処刑人が、一気に大勢攻めてくるなんて……」
『ここはオレ様たち運営の本拠地の一つだ。処刑人が山ほど待機しているなんて当然だろうが』
「ごもっとも……」
『コネクト プリーズ』
ハルトはすぐに、手にした指輪を発動。
あちらこちらに散らばった指輪を即座に回収。腰のホルスターに収めたところで、ハンドオーサーを動かした。
『シャバドゥビダッチヘンシーン シャバ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ