]世、勉強会に参加する。
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く淡白な返答だなぁ。まぁいいんだけども。
「実はね、桔梗ち……櫛田さんのおかげで、3人共勉強会に参加してくれる事に
なったよ」
「あらそう。わかったわ。その報告の為の電話?」
「いや、もう一つ用件があるんだ。あのね、櫛田さんも勉強会に参加したいんだって。3人を呼ぶのを手伝ってくれた訳だし、呼んでもいいよね?」
「嫌よ」
プツン。……ツ〜、ツ〜。
短い返事の後、速攻で通話を切られてしまった。
「……」
「……ツナ君?」
通話を切られて呆然としていると、桔梗ちゃんが心配そうに話しかけてきた。
「あ、ごめん。なんか電波が悪かったみたい。かけ直すね?」
プルルル、プルルル。プ……「嫌」
プツン。……ツ〜、ツ〜。
「……」
今度は出た瞬間に拒否されて、またもすぐに切られてしまった。
「……綾小路君」
「……わかった」
バトンタッチで、今度は綾小路君から電話をかけてもらった。
プルルル、プルルル。プ……「はい」。
またも3コール目で堀北さんは応答してくれた。
「……もしもし、堀北か? Dクラスの綾小路だ」
「嫌」
プツン。……ツ〜、ツ〜。
「……」
「……」
今度は綾小路君が名乗っただけで断られてしまった……
「……どうする?」
「……一応メールでも頼んでみようか」
そう言って、メールを作成しようとした瞬間。ピコンというメールの受信音が、俺と綾小路君の学生証端末から聞こえてきた。
「……まさか?」
「……」
届いたメールを確認すると、やはり送信者は堀北さんだった。本文無しのメールで、件名の欄に『NO』とだけ書かれている。
「……まだ送ってないぞ」
「なんで分かったんだろ……」
今度は2人で茫然としていると、桔梗ちゃんが困ったような笑顔で話しかけてきた。
「あはは……ダメだった、みたいだねぇ」
「……ご、ごめん」
「……すまん」
「あ、ううん! 2人は気にしなくていいよ!」
俺達をフォローしてくれた桔梗ちゃんは、それから少し考え込む様子を見せた。
「ん〜。……よしっ! ねぇツナ君! 後の事、私に任せてくれないかなぁ?」
「え? どういう事?」
「私が自分でなんとかするよ! 勉強会に入れてもらえるようにねっ!」
「……お、俺はいい
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