暁 ~小説投稿サイト~
ようこそボンゴレⅩ世。実力至上主義の教室へ
Ⅹ世、実力主義の意味を知る。
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すと、俺のカバンから鳥が飛び出して来た!

 

「うわぁぁ! なんだ!? いつ入られたんだ!?」

 

 飛び出した鳥達は、リボーンのハットのツバ部分に仲良く3匹並んで止まった。

 

「春の子分達はスズメだ」

『チュンチュン!』

「春だけ可愛いなぁ。……ってか何で俺の鞄に!?」

「数時間飛び続けて疲れたから、帰りはツナに送ってもらおうと思ったらしいぞ」

『チュンチュン!』

「あ、そうですか……」

 

 スズメは可愛いので文句を言う気にはならず、俺は話題を元に戻すことにした。

 

「で、俺が気づけなかった3つの事ってのはなんなの?」

 

 リボーンは窓からスズメ達を外に飛ばし、勉強デスクに座り直した。そして俺に向けて指を一本立てる。

 

 

「まず一つ目。監視カメラだ」

「監視カメラ? 確かにあったけど……それが何? 監視カメラが設置された学校くらい沢山あるだろ?」

「ポイントは設置されてることじゃねぇ。設置された数だ」

「……設置された数? あっ」

「気づいたか?」

 

 そういえば……敷地内はもちろん、学校内にも至る所に監視カメラが設置されていたっけ。

 

「確かにすごい数だったかも……」

「だろ? 教室にも仕掛けられてるしな」

「うん……え? 教室にもあった?」

「なんだ、気がつかなかったのか? 上手く隠されているが、確かに数台設置されてんぞ」

「まじか……明日確認しよう」

 

 続いて、リボーンはもう1本指を立てた。

 

「2つ目。PPについてだ」

「PPなら先生に確認しに行っただろ?」

「まあな。でも一つ確認してなかった事がある。よく思い出せ。担任の茶柱はこうも言っていたぞ、『そして、このポイントで買えないものはない。敷地内でも、学校内でもな』とな」

「……ポイントで買えないものはない、敷地内でも学校内でも……あっ」

 

 確かに気になる。

 買えないものはないって、本当に制限がないのか?

 そして、学校内でポイントを使って買うものって何があるんだ?

 

「ポイントで買えないものはない……それって本当に制限がないのかな、それに学校内でポイントを使って買うものってなんかある? 買い物は学校外のショッピングモールでするし……」

「そう、そこだ。敷地内で買えないものはないってことは、文面まま敷地内にあるものなら何でも買えるって意味だろうな。しかし、学校内でも買えないものはないって事は全然違う意味を持つんだ」

「違う意味?」

 

 リボーンは深く頷いた。

 


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