X世、注意深く観察する。
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な。実力至上主義なんだよ』
……まさか、腕っぷしの強さとか、戦闘の実力で生徒の能力を測るとか、そんな事はないだろうなぁ。
あはは! ないよ、ないない! ……ないよね?
嫌な想像を振り払いながら自分の部屋を目指す。
しかし。隣の部屋のドアを過ぎた時、少し違和感を覚えてしまった。
(? なんかここだけ部屋同士の距離遠くない? 他の階もこうなのかな。角部屋だとこうなるのか?)
最上階の角部屋に着いた。ここが俺の3年間暮らす部屋だ。学生証端末をかざすと、ロックが解除された音がする。ドアノブを回し、中に入ると少し長めの廊下が広がっていた。
廊下には3つの扉が設置されていて、1つはトイレ。1つはお風呂だった。一番奥のドアはリビングに繋がっているようだ。
「ただいま〜」
リビングには、ベッド。勉強デスク。ダイニングテーブルが一つずつ置かれている。そして、あらかじめ送っておいた荷物が綺麗に並ばされていた。
「へ〜、すっごいいい部屋だなぁ……ぶっ!?」
「ちゃおっす!」
リビングを見回していると、隣の部屋と繋がっている方の壁に俺の腰くらいの高さの居抜き空間が広がっていて、そこでリボーンが優雅にコーヒーを飲んでいた。
「なんだよこの空間! ……あっ、隣の部屋と不自然な距離があったのはこの部屋があるからか!」
「お〜、その通りだぞ。俺の言う通り、ちゃんと周囲を観察しながら初日を過ごしたみたいだな」
リボーンが居抜き空間から出て来て、勉強デスクに乗っかった。
「よし。なら、お前が学校で引っかかった事と今日あった出来事を報告しろ」
「う、うん」
勉強用の椅子に腰掛け、リボーンに今日あったことや感じた事を全て報告したのだった……
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