もう一つの100年クエスト
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さかあの依頼からお前と戦わなきゃいけなくなるなんて・・・」
そして最後の一人。金色の髪をした青年は俺の方へと視線を向ける。その表情は非常に複雑なものになっており、困惑している俺たちと同じ感情であることは言うまでもない。
「レオン」
「リオン!!」
「ソフィア!?なんでここに!?」
デュークの後ろから現れた同じフィオーレの魔導士である三人。なぜ彼らがここにいるのか・・・そして俺たちへと敵意を向けているのかわからず俺たちはただ困惑することしかできなかった。
第三者side
評議院のある一室。その場にいる四人は悩ましげな表情を見せ、頭を抱えていた。
「ずいぶん面倒なことになったようだな」
「あぁ・・・まさかこんなことになるとは・・・」
黒装束を身に纏っている男の言葉にカミューニは頷く。その表情は隣にいる少女からの報告によって歪められていた。
「なんでこんなことに?」
「私が聞きたいよ。まさかあの依頼がこんなところで繋がるなんて・・・」
不貞腐れたような表情を見せているリュシーに一時帰還してきているヨザイネは首を振る。その場にいる全員がこの事態に頭を悩ませていた。
「これじゃあますます事態を悪化させているだけだ」
身体を丸めるように頭を抱えながら小さくなるカミューニ。彼らがこうなっている原因は、シリルたちが100年クエストを受注する時にまでさかのぼる。
「お姉ちゃん久しぶりぃ!!」
シリルたちが100年クエストの件をカミューニから伝えられているその隣の部屋。そこにも数人の魔導士が集められていた。
「ソフィ、元気そうね」
「お姉ちゃんと会えるの楽しみだったんだぁ!!」
評議院の一員として活動しているリュシー。そんな彼女に呼ばれたソフィアは姉との再会に歓喜して飛び付いていた。
「相変わらず元気だな、ソフィアは」
「お姉ちゃんにはセクハラしないんだね」
「お尻まで手が回ってないね」
そんな彼女を姿を見ながらそう呟いたのはレオン、シェリア、ラウルの三人。シェリアとラウルはハグのためにリュシーの背中へと回されている手が下の方に降りてこないことに驚きを隠せない様子だった。
「まぁ・・・さすがに姉にはな」
「お前で満足してるわけか」
その分なのかはわからないが顔が赤く息が上がっているカグラを何かを察したリオン。それにますます剣士は顔を赤くしていたが、話が進まないと思ったリュシーはソフィアを離すと、咳払いして話を始める。
「今回呼んだのは大事な依頼をお願いしたくてね」
「大事な依頼?」
「またどこかの国
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