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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
錬金術師
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!!この煙吹き飛ばせる!?」
「やってみる!!」

ウェンディの風の魔法ならとシリルが声をかけると、それを受け少女は大きく息を吸い込み・・・

「天竜の・・・ゴホッゴホッ!!」

盛大に蒸せていた。

「大丈夫!?ウェンディ」
「何で吸っちゃったの!?」
「咆哮以外で吹き飛ばせばいいから〜!!」
「ケホケホ・・・ごめんなさい」

彼女の得意とするブレスで振り払いたかったのだろうが、煙も一緒に吸い込んでしまうこの状況でそれは悪手。気を取り直してウェンディは魔法を放つ。

「天竜の翼撃!!」

彼女の魔法により視界が良好になる。そう思っていたのに・・・

「え!?」
「なんで!?」

俺たちの周りにある煙は微動だにせずその場に留まり続けていた。

「風で煙が吹き飛ばない!?」
「オロオロ・・・そういう煙を錬成したからよぉ」

グレイは滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)ではない。そのため、接近していたゲンナイに気付くのが遅れ間合いに入られる。

「水竜の鉄拳!!」

だが、彼の動きに小さな水の竜は気付いていた。その攻撃のおかげでゲンナイは出しかけていた手を止めて回避に専念する。

「サンキューシリル!!」

それによりグレイは魔法を使うには十分な時間を得ることができた。

「アイスメイク・・・鉄槌(ハンマー)!!」

そのまま敵目掛けて魔法を放ったグレイ。それは見事に男へと直撃すると思われたが、彼の持つ巨大タバコに遮られた上、あろうことか一瞬で煙になり消えてしまった。

「何!?」
「ゲンナイさんは何でも煙にできちゃうのよぉ。あ、オロオロ」

歌舞伎の見えきりのようなポーズで得意気に言い放つゲンナイ。その顔のムカつくことムカつくこと、今すぐにでもしばき倒したいが、それをするための名案が思い付いたのでしばし息を潜めることにした。

「そしてここが錬金と魔法の大きな違い。ゲンナイさんたちは錬金の際"魔力"を消費しないのよ」
「え?」
「!!」

効果は魔法と大した変化はないように感じたが、男の口からその大きな違いが告げられ、シリルとウェンディが衝撃を受けた顔をしている。

「道具であったり素材であったり、そういうもので錬成してる。つまり魔導士よりあ、コスパがいいのよぉ。
魔導士はバトル開始時点が100%の力だとすると、魔法を使う度に魔力が消費されその力は徐々に減っていくのよ。その点ゲンナイさんたちは力の劣化がないのよぉ。あ、だから常に100%で戦えるのよぉ」

魔導士(おれたち)は魔力を使いきってしまえばその力を使っての戦いはできなくなる。確かにそこだけ聞けば錬金術の方がはるかに優れていると言えるだろう。だが、それにはある重要な項目が抜けている。


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