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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
錬金術師
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人は周囲をキョロキョロと見回している。

「錬金術ギルド・ゴールドオウルの本部ですよ、ハイ」
「シャルルもそーもう」
「え!?」
「だからフロッシュだって」
「何々〜?新しいボケ?」

騒ぎを聞き付けたのかこちらへと走ってきたキセキたち。いまだに自分のことをシャルルと思い込んでいるフロッシュに本物は顔を青くしていた。

「魔導士ごときがー!!」
「ナメた口聞くなよ」

恐らく本部にいるメンバー総動員といった感じに次から次へと現れる敵兵。だが、どれも大した力もないため、その数はみるみるうちに減っていく。

「天竜の・・・」
「水竜の・・・」
「「咆哮!!」」

極め付きは少女二人によるブレス。長い付き合いの二人のコンビネーションは言うまでもなく息ピッタリで、残る敵全てを押し流していた。

「錬金術がなんだってんだ、こいつらてんで弱ぇじゃねぇか」
「油断するな、魔力とは違う何かを感じる」
「そもそも奴らはまだ錬金術を使ってない」

技の発動に時間がかかるのかあるいは数で圧倒している傲りかわからない。だが、奴らは奴らの得意とする錬金術のようなものはいまだに使っていないように思える。

「オロオロ・・・これはずいぶんやられてるねぇ」
「連れてきた"材料"に暴れられるとはみっともない」

残るは顔面に刺青のある男のみと思っていたところ、上の方から足音が聞こえてくる。そこにいたのは頭の先から爪先まで歌舞伎のような風貌をしている男と全身黒・・・顔も布で隠しているまさしく黒ずくめと表現していいような男が現れる。

「オロオロ・・・仕方ない」
「俺たちの出番か」
「ゲンナイさん!!コウテツさん!!」

その二人を見た瞬間、追い詰められた表情をしていた男の顔が明るくなる。ということはこいつらはこのギルドの幹部ということか。

「オロオロ・・・下がってな」
「材料」

いかにも強者といった雰囲気を醸し出しているが、色物に見えなくもない二人に警戒心を高めきることは難しい。それはグレイたちも同じ様子だった。

「材料だ?」
「俺たちのことですか?」
「一体・・・どういう意味ですか?」

ただ、今の発言だけはいただけない。他人に材料などと言われたらいかなる人物であろうと不機嫌さを露にしないわけはないのだから。そしてその問いに刺青の男は嬉々としてこたえる。

「魔導士魔力ってのは貴重な錬金材料なんだよ!!俺はさぁ、ドグラマグ迷宮でのことを報告したワケ。そしたらさ!!マスターが興味を持ってさぁ・・・」
「サイ・・・」
妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士が欲しいって!!」
「サイ!!」

ベラベラと自分たちの情報を漏らすサイと呼ばれた男に歌舞伎の男の怒声を上げる。その直後、サイ
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