やっぱり僕は歌が好き 第二十一楽章「マジカル・ミュージック」
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かかりすぎる。
「分かってる。僕も正直言うけど、ピエッサちゃんにその点は期待してない」
「そうね。私はもう既に曲を憶えちゃったから、直ぐにでもプロ並みに演奏できるけど、アンタには無理ね」
アイリの言う通りだが、アンタに言われると本当にムカつく。
「だからMGは僕が、MBはアイリーンちゃんが……そしてピエッサちゃんにはピアノとボーカルを担当してもらいたい」
「わ、私がメインのピアノとボーカルを!?」
「そう。でもそのメインを僕とアイリーンちゃんの演奏が喰っちゃう(笑) プロの卵な芸高校の生徒なら、メインよりも格好良くしゃしゃり出るMGやMBの存在に気付くだろう。だからピエッサちゃんには大きく失敗しない程度の演奏を期待している。小さい失敗程度なら、プロの卵にさえ気付かれないくらいの演奏で僕等がフォローする」
「アンタは今までの延長線……元よりポップスミュージックを学ぼうとしてる一環として、練習して披露すれば良いのよ。新楽器を目立たせる役目は私と社長が担うから……とは言え、社長は大丈夫なんですか? 私は練習を始めれば、10分後にはプロになってるでしょうけど、出来たての楽器ですよ。練習時間は足りてますか?」
「舐められたもんだ(笑) 僕の事は気にしないでよ……ギターの方を担当するつもりだけど、僕がこの世に生まれる前から練習してきてるから、10分程度の経歴しか無い俄プロには負けやしない」
「なるほど、私はMBを担当ですね。良いでしょう……勝負と行きましょう。どちらがよりスタイリッシュに格好良く演奏し客を惹き付ける事が出来るのかを(笑)」
何なの二人の自信は!?
『10分でプロ』とか『生まれる前から練習してた』とか、自信在りすぎでしょ!
もうプレッシャーで押し潰されそうだわ。
「あ、そうそう……アイリーンちゃんには耳の痛い話だけど、漏洩を避ける為にここ以外で練習しないでくれ。ピエッサちゃんにもこの建物の鍵を渡しておくから、自由に使って構わないからさ」
「私はもう盗作はしません……する方がリスクが大きい事を知りましたから。でも知らない者もまだまだ居るでしょうし、気を付けるに超した事は無いですわね」
「一ヶ月で新しい楽器を発表しようと思ってる。その発表で現芸高校生徒の中から、MGとMBを教える教師を育てる。育てた教師が未来の凄腕ギタリストとベーシストを育てていく。その入門となる練習曲にこの曲をしたいから、烏滸がましい事を承知で僕の名前でこの曲を発表する。だからたっ
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