第二章
[8]前話
先生の話を聞いてそれで雑草と他の食材を集めた、その後で。
青柳は真剣な顔でだ、細木に言った。
「いや、雑草でもな」
「そう言われるのでもな」
「ちゃんと食えるんだな」
「種類によってな」
「そうだな、まあ北朝鮮はな」
あらためてこの国のことを話した。
「手当たり次第にな」
「とりあえず口に出来るならか」
「羊や山羊が食うものでもな」
そうした草でもというのだ。
「何でも食って燃料だってな」
「火に使うあれもか」
「碌にないだろうしな」
「石器時代みたいだな」
「そうかもな」
青柳も否定しなかった。
「あそこは」
「そこまで酷くてか」
「それでな」
青柳は細木にさらに言った。
「ああなってるんだろうな」
「身体の中虫で一杯か」
「そうだろうな、まあ今回わかったのはな」
それは何かというと。
「雑草でも食えるものがあるな」
「ちゃんとな」
「というか雑草って草はないってな」
「ああ、昭和天皇のお言葉だな」
「それぞれの草に名前があってな」
そしてというのだ。
「特徴や役割がある」
「ちゃんとな」
「だから食えるものもあるんだ」
「それをわかることだな」
「ああ、そういうことだな」
青柳はまた言った。
「そう思うといいオリエンテーションだな」
「そうだな、それじゃあ全部な」
細木はその雑草達を見て青柳に話した。
「カレーに入れような」
「そうしような、まあカレーにしたらな」
「大抵食えるからな」
「その雑草に茸に山菜入れて」
採ってきたそれ等をというのだ。
「そしてな」
「魚も釣ったしな」
「流石に兎や鳥は捕まえられなかったが」
こうしたものは素人である学生達に捕まえることは無理だった、それで動物性蛋白質は川の魚位だった。
「そういうの全部入れてな」
「カレー食おうな」
「飯盒で飯も焚いて」
こう話して二人は他のクラスメイト達と共にだった。
雑草も入れたカレーを作って食べた、それはそれで美味いものだった。
食べられる雑草 完
2023・5・27
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