共闘の虎
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》の連中に頼まれただけなんだよ〜」
顔面がアザだらけのマスターらしき人物。その後ろにいるメンバーたちも全身血まみれのアザだらけになっており、何だか可哀想な気持ちになる。いや、やったのは俺らなんだが。
「何のために俺の仲間をさらったんだ?」
「し・・・知らねぇよそんなの」
「みんなはどこにいるんだよ」
ナツの問いかけ。俺はその際目の前の男の一挙手一投足から目を離さない。
「ギルドだろ!?黄金の梟!!俺は妖精の尻尾を捕まえてこいって命令されただけなんだ〜!!」
その言葉からはウソを言っているようには見てない。普通の人間から見ればな。
「ギルドの場所は?」
「町を出て北にいけばすぐに見えてくる!!」
「よし!!行くぞ!!」
「お嬢」
「待て・・・ナツ」
鬼気迫る表情と声だったが、それは演技のようにも見えた。いや、一部は本気なんだろうが、どこかは確実にウソを付いている。
「どうも妖精のやり方はぬるいようだ」
そのことをお嬢に伝えると、彼女は以前の悪そうな・・・いや、相変わらずの悪女のような笑みを浮かべると男の頭部を踏みつける。
「まだ隠していることあるよなぁ」
「ふごっ」
「妾は甘くないぞ?」
その圧力はどちらが正義でどちらが悪なのかわからなくなるほど黒く染まっており、味方であるナツですら引いているように見える。
「ナツさんの仲間に手ぇ出してただですむと思うなよ」
「知ってることは全部吐いてもらうぞ」
「俺たちの気を晴らした後にな」
後ろでユキノが止めてくるがレクター、フロッシュ、キセキがそんな彼女を止めてくれる。それにより枷が外れた俺たちはすでに満身創痍の男たちにさらなる追い討ちをかけていく。
「暴れたかっただけじゃねーのか?」
「イヤだなぁ!!ナツさんじゃあるまいし!!」
ギルドもボロボロメンバーもボロボロの散々な炭鉱ギルド。ただ、これは運が悪かったとしかいえない。スティングはマスターになってから外に出れる回数が減ったしお嬢もローグもこの間の天使との戦いの時にほとんど出番がなかった。かくいう俺もあの後しばらく動けなかったせいで久々のバトルだったし、フラストレーションが溜まってたところでのうってつけの相手とありその鬱憤を晴らした次第だ。
「おかげでみんなが連れて行かれた場所がわかった」
「まさか別々の場所とは思いませんでしたね」
「な?暴れて正解だっただろ?」
「結果オーライだけどな」
「フローもそーもう」
ウソを言っているとはわかってたけど、まさか全員が違う場所に捕まっていてそれを隠していたとは気付かなかった。てっきり全員同じ場所に集めるもんだという先入観があったからな。
「けどな・・
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