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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
共闘の虎
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フェアリーテイル》を見張っているとしたら?」
「何のために・・・」
「そのまではわからん。だが・・・ゴールドオウルの命令で街が動いた。その結果・・・ナツは相手を撃退したが他の者たちはやられてしまった」

実に的を射ているお嬢の推測。ただ、それを聞いてどこか納得できない気持ちもあるにはある。

「バカ言うなよ!!エルザさんやグレイさんがそう簡単に・・・」
「あぁ・・・俺もシリルたちがやられるとは思えない」

スティングとローグの言う通り、まともにやり合えばあいつらが負ける確率は相当に低い。

「普通に考えればそうだろうな、普通に考えればな」
「何が言いたいんだよ」
「相手は錬金術師。魔導士ではない。今までの道理が通じる相手ではないのだ」

錬金術がそもそもどんなもんかイマイチわかっていないが、不意打ちや物量による襲撃などやりようはいくらでもある。そのことを突かれナツは背けてはならない現実に気付かされたようだ。

「なんでゴールドオウルが妖精の尻尾(フェアリーテイル)を・・・」
「そりゃ色々やりすぎるギルドだからな」
「ディアボロスとかいうのを倒したからだろ?有名なギルドならなおさら」

大陸一の魔導士ギルドを撃破したとなればその情報は当然出回る。それによってその戦いに参戦していたメンバーの情報が漏れていれば、似た特徴の者がいれば襲撃の対象になってもおかしくはない。

「捕まったのか・・・」
「何!?」

すると、ナツが何かを思い出したらしく顔をうつ向ける。その表情は後悔の念に駆られていた。

「奴らの一人が言ってた。連れてくつもりだったって・・・あいつら・・・」

ベッドを殴り付けて立ち上がるナツ。彼はそのまま扉へ向かって走り出した。

「今すぐ助けに行くからな!!」
「待ちなよ」

扉に手をかけた彼を呼び止める。こうなったらもう乗りかかった船だろう。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)はお前一人しかいないんだ」
剣咬の虎(おれたち)が力を貸すぜ」

こうなったからにはとことん付き合ってやる。彼一人で仲間を助け出せないわけではないが、何もやらないのもギルドの恥だ。

「いや・・・セイバーに入る気はねぇ」
「誰が入れるかー!!」
「こっちから願い下げだー!!」
「こっちもそんな気はないが」
「フローもそーもう」

真面目な顔で強烈なボケを放つ火の竜に突っ込まずにはいられない。彼は冗談冗談と笑って見せたので、今回は水に流し俺たちはすぐさま行動に移った。


















それから俺たちはこの街にある炭鉱ギルド・ガガロックを襲撃していた。

「も・・・もうか・・・勘弁してくれ〜。|黄金の梟《ゴールドオウル
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