暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
共闘の虎
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ィと俺がフォローすると火に油を注いだようでますますヒートアップするシャルル。セシリーはなんだか不貞腐れてたけどーーー

「!!」

反応が面白い二匹を見ていたところ、誰かから見られているような気がしてそちらに視線を向ける。ただ、人が多すぎてその正体が誰なのかはわからなかった。

「どうしたの?シリル」
「いや・・・」

誰かに見られているのかと思っていたけど、どうやら気のせいのようだ。いや、正確に言えば気のせいではないだろう。ただ、誰か一人に見られているわけではない。その理由は・・・

「あの愛嬌がある感じが可愛いんだよなぁ」

上半身裸で、満面の笑みで、俺やウェンディといった少年少女に話しかけているグレイさん。その姿が端から見ればショタコンロリコンの類いに見えているのだろう。街の人全員がこちらを見てヒソヒソと話しているのが耳に入る。

「ぐ・・・グレイさん!!早く行きましょう!!」
「あ?どうしたんだよ急に」

彼の手を引き人気が少ないところへと向かうことにする。ここでこんな格好の彼が居続けたら、不審者として通報されかねない。そう考えた俺たちは人通りの多い通りを外れ、別の道へと入る。

「はぁ・・・これでひと安心か」

突き刺さるような視線から逃れることができた俺はホッとひと安心。ただ、おかげで街の中心部から外れてしまったため、情報収集はしづらくなってしまったか。

「全く・・・どうしたんだよ突然」
「気にしなくていいですから」
「ほら!!早く行きましょう!!」

ウェンディもその痛い視線に気が付いていたらしくそれから解放されて安堵している様子。唯一そのことに気が付いていなかったグレイさんだけは、訝しげな表情を浮かべていたけど。

物質の絆(マテリアルポンド)!!」

とりあえず真っ直ぐ進もうとしていたところ、背後から聞こえてくる何者かの声。それに気が付いて振り向いた時にはもうすでに遅かった。

パッ

「な・・・なんだ!?」
「身体が・・・」
「宝石に!?」
「動けない・・・」
「えぇ〜!?」

突然身体が宝石へと変えられてしまい動けなくなってしまう俺たち。そんな俺たちの元へ歩み寄ってくる顔に刺青を入れた人相の悪い男。

「後はこの宝石を回収して・・・本部で元に戻す・・・あれ?思ったより簡単だったな。他の奴はうまく行ってるかな?捕獲」

何が起きているのかわからずそのまま連れ去られる俺たち。動こうにも動けない危機的状況に陥った俺たちは訳がわからないまま、その男に弄ばれるように運ばれていった。
















グラシアンside

宿に戻ってきた俺たち。そこには全員が集まっているはずだったんだが・・・


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