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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
共闘の虎
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「とにかく、ソラノが情報を掴んだというフィランの街まで行ってみよう」
「念のためセレーネにも手紙を書いておくとするか」
「そ・・・それはあたしがやる」

まずはその場所を目指すことで話がまとまっている様子。ただ、俺たちはこの乗り物酔いが早く終わることを祈りながら、静かにその場に伏せていた。

















ギルティナ大陸南東にあるフィランの街。この街には鉱脈があるらしく、錬金術で使う貴重な鉱石もたくさん取れるんだとか。

「錬金術ねぇ・・・」
「この街はギルドとも深い繋がりがあるのだろうか」
「ゴールドオウルってギルドが街の一部になってるんだろうな」

街の様子を見ながら三大竜がそう言う。ただ、俺たちはそんな彼らの声は聞こえていなかった。

「おい見ろよ!!かっけぇ石がいっぱい売ってる!!」
「ホントだ!!」
「きれー!!」
「ガジルは宝石も食べられるのかなぁ?」
「鉄と宝石は全く違うのよ」
「ガジルくんなら気にせず食べそうだけどね〜」

鉱石がたくさん取れることもあってか、至るところにある出店で宝石や見たことがないような石がたくさん売っている。せっかくなら買おうかとも思ったけど、値段を見て俺はそっと財布をしまったけどね。

「よし!!この宿を中心に情報収集といこう」
「ミネルバ様、この街には素敵なカフェがあるようですよ」
「観光する気満々じゃねーか」
「フローもそーもう」

荷物を宿泊する宿へと置いた俺たちはさっそくアテナの情報を入手するために行動を開始する。剣咬の虎(セイバートゥース)の皆さんは手伝いというより観光のような感じになっていたけど・・・

「なんでセイバーの奴らがついてきたんだ・・・」
「手伝ってくれる感じでもないし・・・」
「まぁまぁ、たまにはいいじゃないですか」
「賑やかでいいよね〜」
「てかあんた服!!」

いつの間にか着ていた服を脱ぎ捨てていたグレイさんは上半身裸になっている。その格好だけで不審者なのだが、直後に緩んだ顔を見せる彼はよりいっそう変質者という言葉がお似合いになってしまう。

をそれにしてもフロッシュはかわいいよなぁ」

前々から思っていたけど、彼はローグさんの相方であるフロッシュのことが大のお気に入りのよう。その顔は普段の印象を一瞬で吹き飛ばしてしまうほどにゆるゆるになっている。

「キモッ!!顔キモッ!!」
「そういうこと言わないの〜」

それを見ていつにもまして口が悪くなっているシャルル。そんなシャルルをセシリーが宥めていた。

「シャルルだってかわいいよ」
「セシリーもまぁまぁだよ」
「別に張り合ってないんだけど!!」
「まぁまぁって何〜!?」

ウェンデ
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