五本勝負!!
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るエルザさん。そんな彼女を懐抱しながら、最後のゲームに視線を移す。
「五回戦、最後のゲームは"腕相撲"。俺に勝てたらあんたらの勝利だ」
「なんだよ、結局力比べかよ。かっかっかっ!!負ける気がしねぇーぞ!!」
最後の戦いはスティングさんとナツさんによる腕相撲対決。その戦いはただの腕相撲ではなく、お互いに魔法を繰り出し合っての激しい戦いになっていたのだが・・・
「炎竜王の・・・」
「へ?」
「腕相撲パワー!!」
「ギルドを壊すなー!!」
最後はナツさんがギルドを半壊させるほどの炎の力を腕に纏わせ、身体ごとスティングさんを地面へと叩きつける。ただの腕相撲だったはずなのに、その様はまるで一勝負終えたかのようにすら見える。
「さすがだぜ、ナツさん」
「ニッ」
無事に勝利した俺たち。ただ、その代償に壊れたギルドを見てマスターは頭を抱えていた。
「約束通りセイバー大書院、貸してやる」
「助かる」
「しかし、一つだけ条件がある」
「えぇ!?」
「おい!!ゲームには勝っただろう!?」
これで五神竜についての調べものができると思っていた矢先、スティングさんが新たに条件を提示してきたことに俺とグレイさんは文句を言う。ただ、本当はこっちが重要な条件だったらしい。
「簡単な話だ。ジェラールさんも連れてきてほしい」
「ジェラールを?」
意外な名前が出てきたことで顔を見合わせる俺たち。どうやら彼に何かを伝えたい人がいるらしいのだが、居場所がわからずに妖精の尻尾まで来たというのがことの顛末らしい。
「わかった」
まだギルドの近くにいるはずのジェラールさんに連絡を取るために動くエルザさん。無事に彼を見つけ出したため、俺たちは翌日、剣咬の虎へと旅立ったのだった。
フィオーレ一とすら称される剣咬の虎が所有している大図書館・セイバー大書院。そこへとやってきた俺たちは感嘆の声をあげた。
「わぁー!!すごーい!!」
「こんなに本がたくさん!!」
「レビィさんが見たら喜びそう!!」
西はアラキタシア、北はギルティナまであらゆる本が揃っているというこの書院。壁中に本が敷き詰められており、ここなら如何なるものでも調べられそうなほどの本の山に、特段ルーシィさんは目を輝かせていた。
「ちなみにスティングはほとんど読んでいない」
「フローも」
「「あはははは・・・」」
スティングさんが本を読む姿なんて想像できないし、むしろその方が安心する。ただ、これだけあると・・・
「ギルティナの本まで・・・それは助かる」
「しっかし、これだけあると探すのは大変
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