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Fate/WizarDragonknight
監督役のサーヴァント
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を正すために存在し、君たちにもない様々な権限を持つ。まあ、便宜上僕がマスターになるけどね』
「そろそろいいかな?」

 じれったいとばかりに、海東はキュゥべえへディエンドライバーの銃口を向けている。

「キュゥべえ。どうやら君が監督役のリーダーのようだね? 早く聖杯を渡したまえ」
「おーっほっほっほ」

 詰め寄る海東へ、アマダムは笑ってごまかしている。
 何も言わないキュゥべえを見て、海東は頷いた。

「なるほど。なら、僕は僕のやり方で聖杯を頂くとしよう。なにしろ、価値あるお宝だ」
「お? 裏切るんか? お?」
「先に約束を破ったのは君じゃないか。今回は交渉決裂。悪いけど、ウィザードというカードは、まだ取っておこうかな」

 そして海東は、ディエンドライバーにカードを装填した。

「変身」
『カメンライド ディエンド』

 発生する無数の虚像が海東に重なり、ディエンドへの変身が成されていく。
 彼はすぐさま別のカードを取り出し、ディエンドライバーに装填。

『アタックライド ブラスト』
「……! ちょっと待って!」

 ハルトが斜線上にいるのに、全く考慮しないディエンドの攻撃。
 慌てて転がり、雨のように教会内を破壊するディエンドの攻撃を回避する。
 そして、その銃弾は、ハルトを縛る縄を器用に焼き切っていた。

「やった!」

 幸運に恵まれたハルトは、そのまま教会の座席に身をひそめる。
 ディエンドの銃弾によって破壊された祭壇より飛び退いた監督役たちは、それぞれ別々の座席に飛び乗る。

『やれやれ。ディエンド。こちらの口約束にも非はあるが……君を野放しにするメリットはどうやらなさそうだ』

 キュゥべえは光る眼で冷たく宣言する。キュゥべえが首を動かし、その目先に入ったコエムシは、更に笑みを大きくした。

『なら、こっちもそれなりの戦力を持ってきてもいいよなあ、先輩?』
『君の好きにすればいいさ』
『はい先輩の許可いただきましたァ! 新人処刑人のお出ましだゴラァ!』

 宣言したコエムシの背後に、銀のオーロラが現れる。
 今まで幾度となく、処刑人の登場を告げてきたそれを見ると、ハルトはどうしても警戒してしまう。
 そして、オーロラから現れるのは。

「お前は……!」

 門矢士。
 つい昨日、ともにフェニックスを倒した彼が、目の下に大きなクマを作って突っ立っていた。

『すでに彼も僕たちの傘下だ。ルーラー』
「分かってるで」

 アマダムは頷き、右手の甲冑を外す。
 果たして彼の右手に刻まれているのは、令呪。
 サーヴァントである彼に、なぜ令呪が。という疑問よりも先に、ハルトにあったのは。

「何であんなに……!?」

 その手に刻まれ
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