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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
人間とドラゴン
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へと入ろうとしたその前に、あることを思い出し周囲を見回す。ただ、今回は珍しくその姿がない。

「どうした?」
「いや・・・」
「色々あるんだ、俺たちも」

自称男であるシリルは俺たちと一緒に風呂に入りたがるのだが、あいつは年の割に妙な色気がある時がある。それが風呂場で見せられたらこちらの理性が消し飛んだしまうリスクもあるため、共に入るのは忍びないのだが、今回は珍しくちゃんと女子側にでも行っているのだろう。姿がなくてホッと一安心。俺たちは気にすることなく風呂へと入る。

「わぁ!!待ってたよぉ」
「ハク!!泳ぐんじゃない!!」
「別にいいっちゃ」

俺たちよりも先に入っていたのはハク一人。それも風呂で泳ぐというマナーの無さがなんとも言えなかったが、子供らしい彼の行動はどこか懐かしさもあり、許容してしまう。

「向こうは騒がしいな」
「キリアとミサキが魔法で身体でも洗ってるんだろ」

隣の女子風呂から様々な声が聞こえてきて思わずそう言うと、スカリオンがそんな返しをする。すると、ナツがニヤリと笑みを浮かべてある提案をした。

「俺たちも洗い合うか?」
「いや・・・」
「やめておくっちゃ」

珍しく親睦を深めるいい提案をしたナツだったが、なぜかその手に炎を纏っていることから拒否されてしまう。それに不服そうな顔をしていたナツだったが、後ろから聞こえてきた声にそんな感情は消し去った。

「洗いっこいいじゃないですか」
「「「「「!?」」」」」

勢いよく振り向く俺たち。その視界に入るのは水色の髪をした少年。そいつは下こそタオルで隠しているが、上半身は隠す素振りも見せず堂々と仁王立ちしていた。

「「どわあああああ!!」」
「なんでこっちにこいつか!?」
「なんで隠さないっちゃあ!?」

あまりにも堂々としている上に胸元を隠す行為すらしないシリルにスカリオンもマッドモールも何が起きているのかわからず絶叫する。そんな俺たちにシリルは首をかしげながら答えた。

「俺?男だからこっちで合ってますよ?」

そう答える仕草が少女にしか見えないのだが、そんなことは今はどうでもいい。俺たちは彼に背を向け、司会にその姿を入れないようにする。

「え?シリル・・・」
「ん?」

懸命に平常心を装っている俺たちだったが、すでに浴槽に入っている少年は彼の方を見て顔を真っ赤にすると・・・

「だ・・・大胆すぎ////」

鼻血を吹き出しながら風呂へと沈んでいった。

「どわぁ!!ハク!!」
「しっかりするっちゃ!!」

このハクはシリルとウェンディに恋心を抱いていたようだったが、そのうちの一人が自ら裸体を見せてきたらこんなことになってもおかしくない。それを引き起こした少年は訳がわからないといっ
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