人間とドラゴン
[2/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ら黙ってて!!」
ハクらしい提案がなされたがはいそうですかとはならない。その理由はディアボロスの現マスターにある。
「まずはそなたたち妖精の尻尾は五神竜を倒すのが目的。つまりセレーネも殺すということ。対して我々の目的はセレーネを守ること。彼女の望む世界を作ることだ」
そこだけ聞くと俺たちの方が悪いことをしているようではあるけど、それはここからの話し合い次第だろう。俺たちだって闇雲に五神竜を殺しているわけではないし。
「セレーネの望む世界ってなんなの?」
「この世から全てのドラゴンを消し去ること。そして彼女は人間として静かに暮らしたいそうだ」
そのためには五神竜が邪魔だからそれを倒すための力を得るために今回の件を引き起こしたとのこと。それはそれで理屈はわかるんだけど・・・
「そうは言っても、奴は今まで様々な世界をめちゃくちゃにしてきた奴だ」
「簡単には信用できねぇ」
「迷宮ではあれだけお前たちを助けていたじゃろう」
これまでの彼女の行動を見ると本当にそれだけなのかと疑ってしまう俺たちと彼女の行動理念がわかっているからこそ信じようとするディアボロスの皆さん。話は平行線から動きそうにない。
「よぉくわかった!!」
「ナツ」
しばしの沈黙の後、何を思い付いたのかナツさんが勢いよく立ち上がる。
「みんな間違ってるってことだ。人間もドラゴンも関係ねぇんだよ、心を見て決めればいい。それが前に進むってことだろ」
彼らしい言葉に俺たちは顔を見合わせ、笑ってしまう。ただ、それもそれで大変であることはディアボロスの人たちもわかっているようで、しばし時間を空けようということになりその場は一度お開きになったのだった。
グレイside
「それで、なんで一緒に風呂に入ることになるんだよ」
思わず服を脱ぎながらそんな言葉が出た。ルーシィたちが汗を流したいといったことでミサキとキリアが大浴場へと案内したのだが、なぜか俺たちまで入ることになっている。
「なんか汗臭ぇから入れって」
「お前が暑苦しいからだろ?」
「なんだと!?」
「やんのかコラ!!」
普段からほとんど風呂に入らないナツは度々匂いのことを指摘されることが多い。一度それで助けられたこともあるが、基本的には害の方が多いだろう。
「うちのギルドは露天風呂があるからな」
「ゆっくり浸かるといいっちゃ」
同じく服を脱いでいるスカリオンとマッドモールがそんなことを言う。スカリオンは仮面だけは外さないみたいだが、裸にその格好は不審者極まりない気がするが・・・言わなくていいか。
「あ!!」
「そうだ!!」
「「??」」
早速風呂
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ