崩壊する迷宮
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の?」
突然呼び出された彼女も敵であるセレーネが俺たちと一緒にいることに驚きを隠せない。だが、セレーネはそれに答える時間すらも惜しいようだった。
「説明はあとだ。このままでは世界が滅ぶ。頼む、ドグラマグを倒すために力を貸してくれ」
その言葉だけではルーシィさんも承諾できなかったが、エルザさんが彼女と視線を交じ合わせると、ただ事ではないとすぐに察知してくれたようで何も言わずに頷いてくれる。
「これから残り71個のドグラコア付近に転送する。私はここで中継しよう」
「よくわかんないけどそれを全部破壊しないとナツが土神竜に勝てないってこと?」
「あい」
「うーん・・・ナツくんならなんとかなりそうな気もするけどな〜」
「そう言う相手ではないのだ」
彼女の空間移動の魔法でそのドグラコアと呼ばれるものを破壊することが今回の俺たちの役割・・・なんだけど・・・
「俺たちが加勢に行けばいいのでは?」
俺たちがいけば人数的にも十分だし、何より俺とウェンディは滅竜魔導士。生き返ったばかりのドラゴンなら、アルドロンの時と同様になんとかできそうな気もするけど・・・
「何人で立ち向かおうが相手に全くダメージが入らなければ無意味と知れ」
「確かに・・・そうですね」
「わかったよ。じゃあ急いだ方がいいってことだな」
ウェンディとグレイさんがそう言う。ドグラマグの肉体はこの迷宮の壁と同じ性質なためダメージを与えることが出来ないらしい。それを覆すためにそのドグラコアを壊す必要があるとのこと。それを聞いたルーシィさんは、嬉々としてある星霊を呼び出した。
「71個もあるんでしょ?人員は多い方がいいわね。プルー!!ピクシス!!手伝って!!」
呼び出された二人のうち、ピクシスは頭の方位磁石を回転させると、ドグラコアの場所を察知したのかある方向を指差す。
「ピクー!!」
「あっちに一つあるみたい!!」
「いや・・・場所は私が把握している」
セレーネの言葉にショックを受け壁際に座り込む二人。哀愁漂うその姿にいたたまれない気持ちになったが、今はそんな時間もないのですぐに行動に移ることにした。
「急ぐぞ!!」
「「「「「おおっ!!」」」」」
セレーネの書いた別の空間への入口に一斉に飛び込む。
「あれか!!」
すぐ目の前にそれらしいものを見つけすぐさま破壊する。破壊したらすぐに入ってきたゲートに飛び込みセレーネのもとへと戻る。
「壊しました!!」
「よし!!次はこちらのゲートだ」
「はい!!」
それを何度も何度も繰り返してドグラコアを破壊していくのだった。
しばらくその行動を何度も繰り返
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