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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
崩壊する迷宮
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仲間を置いていくことなどできるはずもなく、とにかくまだ合流ができていない三人を急いで探すことにする。

「ん?」
「どうしたの?シリル」

そのまま走っていると前方に空間の歪みのようなものが現れ足を止める。そこから出てきたのは傷だらけになっているセレーネと彼女に手を引かれるハッピーだった。

「ハッピー!!」
「セレーネ!?」
「グレイ!!シャルル!!みんな!!」

てっきりナツさんたちと一緒だと思っていたハッピーだったが、予想外の人物と共に現れたことに困惑する。

「ちょっと・・・ナツたちは!?」
「どうなっているんだ一体・・・」

何がなんだかわからない俺たちをよそにセレーネはグレイさんへと視線を向ける。

「グレイ・・・だったか?そなた、宝石を拾ったな」
「いや・・・これは・・・」

何やらポケットから宝石を取り出したグレイさん。その慌てようから最初の震動の原因は彼なのかとも考えたが、セレーネはそれを力が入らない様子の身体で受け取る。

「これが土神竜ドグラマグの力の一部、ドグラコア」
「「??」」

なぜ今土神竜の話が出てきたのかはわからないが、彼女はそれを鷲掴みにし力を入れていくと、宝石は粉々に砕け散った。

「今から残り71個のドグラコアを破壊する。手伝え」
「はぁ?」
「何を突然・・・」
「いきなり何の話なの?」

勝負を仕掛けてきた相手からの協力要請に呆然としている。しかし、横にいるハッピーが大慌てで何かを話している。

「話してる時間がないんだよ!!今・・・ナツと土神竜が戦ってて・・・その宝石を壊さないとナツたちが負けちゃう!!」
「土神竜!?」
「なんで死んだドラゴンと戦ってるの!?」

土神竜はエレフセリアさんの手によって100年前に殺されたという話だった。それなのに、今ナツさんはそいつと戦っているという。

「それが生き返って暴れてて・・・ナツの攻撃が効かなくて・・・うわーん!!」
「ハッピー落ち着いて〜」

相当ナツさんが危険な状態なのであろうと、ジタバタしながら泣き叫ぶハッピーを見て想像できる。しかし、セレーネがいると本当に大変な状況なのか信憑性にかける。

「手を貸そう」

どうするべきか迷っていた俺たちだったが、いつの間にか意識を取り戻したエルザさんが誰よりも先にそう答えた。

「エルザ、大丈夫なのか?」
「ああ」

グレイさんの背中から降りたエルザさんはまだ本調子ではなさそうではあるが、仲間がピンチということもあり彼女の誘うに乗った。その回答を待ち望んでいたのか、セレーネは指で空間に円を描くと、そこからルーシィさんが現れる。

「え?みんな?」
「これで全員集まったようだな」
「何?なんでセレーネがいる
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