崩壊する迷宮
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女が見た悪い未来を回避するために走る俺たち。すると、向かっていく方向からグレイさんとエルザさんの匂いがしてくる。
「この先か」
「エルザさん!!・・・あ!!」
ようやく二人の姿が見えてきたかと思うと、そこには地面に伏せている、恐らくディアボロスと思われる女性と彼女の横に伏せているエルザさん。そして二人を見ていたグレイさんの姿が見えた。
「うあああああ!!」
まもなく二人に合流できるかと思われたところ、突然顔面蒼白になり悲鳴を上げるエルザさん。それを見た瞬間、ウェンディが魔法を発動する。
「天竜の伊吹!!」
恐らくシャルルが見た未来はエルザさんが・・・今目の前で気絶している女性に与えられたであろうダメージで取り返しがつかなくなるというもの。それをウェンディの素早い治癒により、なんとか回避することができた。
「しっかりしろ!!エルザ」
「エルザさん!!大丈夫ですか!?」
「一応回復の魔法をかけてますが、思ったよりダメージがひどいです」
気を失っている彼女をグレイさんが抱き上げる。それに俺とウェンディが駆け寄り、治癒魔法をかけようとした。
「シリル」
「はい?」
「なんだ?そのガキは」
グレイさんに背中にいる少年のことを問われたので俺はまずは返答することにした。
「俺が倒した敵です。ウェンディが放っておけないって」
「ウェンディらしいな」
「あの女性のそばに寝かせておけば平気ですかね」
恐らく仲間であろう女性の横に寝かせようとそちらへ向かおうとした。いい加減重たいと思い始めていたのでいいタイミングだと思っていると・・・
「やだーっ!!シリルとウェンディと一緒にいるぅー!!」
「どわっ!?」
「きゃっ!!」
突然目を覚ましたハクが俺たちに抱き付いてきた。
「痛いわ!!」
「ぎゃふ!!」
不意を突かれたことで首が締まり怒った俺は彼の頭部を叩きつける。すると、当たりどころが悪かったようで少年は目を回して地面へと倒れていた。
「これであとはナツとルーシィ、ハッピーか。どうにかして合流してーな」
ほぼ全てのメンバーが集まることができた。残りはナツさんたちだけど、彼らは先程不審な魔力を感じた方向にいるような気がしたため、そちらの方へと向かうことにした。
ゴゴココゴゴゴ
その道中、意識を失っているエルザさんをグレイさんが背負ってくれているのだが、突然先程のような自信のような震動が襲ってくる。
「なんだ!?」
「迷宮城揺れてます!!」
「崩れたりしないよね!?」
なかなか揺れが収まらないことに不安が募っていく。本当は脱出した方がいいんだけど・・・
「どうしよう〜?脱出する?」
「でもナツやハッピーたちと合流できてない!!
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