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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
白VS黒
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づくことができない。

 そしてそのデュノアさんに一瞬気を取られたのか、一夏さんの動きが僅かに鈍りました。
 戦いの最中の集中の乱れは自身の破滅を意味します。その一瞬でボーデヴィッヒさんの左腕は確実に一夏さんを捉えていた。

 そのプラズマ刃が当たった瞬間、一夏さんが『白式』と共に地面に落下していく。
 あれ? シールドエネルギーってまだ……

「いち……か……」

 隣の箒さんが信じられないという声を上げるのを聞いた。アリーナの客席にも一気に沈黙が訪れます。

 皆さん忘れてるようですね。今回のトーナメントは2対2です。
 アリーナにはまだその名の通り『疾風(ラファール)』が残ってるんですよ?

 デュノアさんが一気にボーデヴィッヒさんとの距離を詰め……あの速度は!?

「まさか『瞬時加速』!? そんな……先週まで使えなかったのに」

 この戦いで覚えたとでも言うんですか!?
 器用過ぎですよもう……

 デュノアさんの動きに流石にボーデヴィッヒさんも取り乱したように見えましたが、すかさず右手を出してAICを発動させようというのは流石です。

 ですが……忘れてはいけないんですって。今回は2対2なんですよ、ボーデヴィッヒさん。

ドン!

 どこからか聞こえた銃声と共にボーデヴィッヒさんの体が揺らぐ。銃声の元には……地面へと落下したはずの一夏さん。
 いえ、地面には落下したんですけどね。シールドエネルギーが切れて無かっただけ。と言っても本当にギリギリでしょう。
 そしてあの時デュノアさんの弾切れと思っていたアサルトライフルは残弾あり。そしてこの展開まで見込んでのクローズではなく投げ捨てるという先見の明。同型スペックなら間違いなくデュノアさんは1年生最強を誇れるでしょう。

 そしてデュノアさんは懐に。第3世代に通じる第2世代の最強であり最凶兵器と言ったらあれしかないですね。

 六九口径パイルバンカー、『灰色の鱗殻(グレー・スケール)』……通称『盾殺し(シールド・ピアース)』。
 予想通り、デュノアさんの左腕の盾の内部がはじけ飛ぶ。パイルバンカーとリボルバーが姿を現し、その先端を『シュヴァルツァ・レーゲン』の腹部へと叩き込んだ!

 その単純さから相手にばれやすく決まることは少ないですが、威力は第二世代型では他の追随を許さない。そしてそれは第3世代の『シュヴァルツァ・レーゲン』でさえも、零距離からの一撃でアリーナの壁まで一気に吹き飛ばします。

 さらにデュノアさんはボーデヴィッヒさんが立て直す前に『瞬時加速』で肉薄し、もう一度、さらにもう一度と叩き込む。
 リボルバー機構が可能とする連続発射。決まれば相手のシールドエネルギーをほぼ削りきれますが、近づかなければ命中することはほ
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