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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
白VS黒
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長期戦に圧倒的アドバンテージを誇り、常に相手に有利な武装で戦えるということですね。
 そのデュノアさんが一瞬動きを止め、先ほどまでいた位置に銃弾が叩き込まれた。
 銃弾の飛んできたほうを見ると岸原さんが狙撃ライフルを展開してアリーナのかなり後方に陣取っていました。前衛は完全にボーデヴィッヒさんに任せて自分は援護に回ると、そういうことでしょう。
 それ以前にボーデヴィッヒさんが岸原さんなんていないように扱っているからかもしれません。

「なんだ? どうなっている」

 専用機のない箒さんは銃弾を追えないので私に尋ねてきました。

「岸原さんが狙撃ライフルで援護しました」

 簡潔に伝えて状況を逐一記録します。
 岸原さんはクラスで3番目、学年で上位10人に入る狙撃手。上位5人は専用機持ちなので実質TOP5の使い手です。
 撃つ回数は多くないけど確実に当たるタイミングで、もしくは邪魔になるタイミングで狙撃しています。
 一夏さんとデュノアさんは何度かそのままボーデヴィッヒさんに立ち向かっていましたが、あるタイミングでデュノアさんが離脱して岸原さんに向かって動き出しました。
 なるほど、先に岸原さんを倒そうという考えですね。
 ボーデヴィッヒさんの思考上相方を助けると言う考えは無いでしょうから、確実に2対1に持ち込もうと言う魂胆でしょう。

 流石にこれには岸原さんも援護するわけには行かず、狙撃ライフルを量子化してアサルトライフルと近接ブレードを展開、デュノアさんを迎撃します。しかし岸原さんの狙撃以外の成績は中の中から上と言うところ。流石にデュノアさんが相手だと分が悪すぎますね。

 しかしその間は一夏さんが一人でボーデヴィッヒさんを抑えなければ行けないということ。

 一夏さんがボーデヴィッヒさんに肉薄する。遠距離攻撃手段が無い一夏さんは一度距離を取られるとレールカノンとワイヤーブレードの餌食になってしまう。それが分かっているのか、両手のプラスマ刃とワイヤーブレードの波状攻撃を受けつつも距離を離すという愚策は取らない。
 右手のプラズマ刃は『雪片弐型』で、左手はプラズマ刃ではなくボーデヴィッヒさんの腕自体を払いのけることで防ぎ、ワイヤーブレードは避けるのと両足をうまく使って弾き返しています。
 と言っても足ではそんなに弾き返せるものではありません。足のスラスターは姿勢制御でも重要な位置を担っていて、つまり足で弾き返せばそれだけ隙が出来てしまう。
 
 その時、一夏さんたちのいる位置と違う位置が爆発、二つのISが躍り出る。ネイビーグリーンの『ラファール・リヴァイヴ』と鮮やかなオレンジの『ラファール・リヴァイヴ・カスタムU』。追われているのは当然、『ラファール・リヴァイヴ』で、まともに反撃も出来ず、防戦一方に見えま
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