バトルダンジョン
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
てやりますよ」
彼女がディアボロスと結託しているのは理解した。ただ、恐らく何人かは戦ったことがあるメンバーが入っているはず。あいつらはそんなに強くもないし、彼女の目論みは外れそうだ。
「私は楽しめればそれでよい。どちらが勝っても双方ともに死しても・・・心臓は私の手に入る。それまでの余興にすぎぬ」
まるで一人勝ちを確信しているかのような発言にエルザさんが奥歯を噛み締めている。ただ、今はエレフセリアさんを人質に取られているようなものだし、従うしかないか。
「ルールは簡単!!"心臓"を持って脱出せよ!!
おっと、追加ルールが二つある。一つ、どちらかが全滅するまで入口を閉ざす。つまりどちらかが6人倒すまで脱出不可能。二つ、心臓を破壊してはならない。私はここで見ているぞ、そのような行為をすれば・・・わかるよな?」
先ほど別空間へと飛ばされたエレフセリアさんを殺すと言うわけか。つまり彼の身体からは心臓は離れているが、二つは繋がっているということ。彼女の目的のためにその心臓は絶対に必要ってことか。
「このルールはディアボロスにも伝えてある。奴らはもう迷宮の探索を始めている」
彼女はそう言って空中に円を描く。すると、俺たちの身体が光り出した。
「!!」
「なんだ!?」
「これは・・・」
「空間を移動させる魔法!?」
「次はどこに・・・」
「これで迷宮まで運ぶってことか」
そのまま俺たちはセレーネの魔法により飛ばされる。恐らくこれがディアボロスとの最後の戦いになるはず。俺たちは各々が覚悟を決め、バトルダンジョンへと挑んだ。
光が収まったことでようやく目を開けられるようになった俺は周囲を見渡すと、そこはまるで古代の遺跡のような空間が広がっていた。
「ここが大迷宮・・・」
「不気味なところね」
「気持ち悪〜」
「なんだか、妙な魔力がするね」
この場にいるのは俺、ウェンディ、シャルル、セシリーの四人。他の人たちの姿が見えないってことは、ランダムで配置されたってことか。
「これからどうしよう?」
「みんなを探した方がいいかも」
心臓を探そうにもどこにあるのかもわからないし、ディアボロスがどこにいてこちらを狙っているかもわからない。できるだけ固まって行動した方がいいと思いみんなの匂いを追おうとしたところ・・・
「またあったな、妖精の尻尾」
「!!」
後ろから聞き覚えのある声がしてそちらを振り向く。そこにはエルミナの町であった仮面の男と変な語尾の大男がいた。
「ディアボロス!?」
「またこいつらなの!?」
「しつこいな〜!!」
やはりというべきかこの二人がいるというこ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ