バトルダンジョン
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並ぶ魔法界の負の遺産を見つけ出すことを恐れているらしい。
「とにかく、心臓がディアボロスに渡るとマズイってことね」
「奴らとはそろそろ決着つけてーしな」
「いや、あいつらなら楽勝でしょ」
「おう!!燃えてきたぞ!!」
ディアボロスは何度も戦ってはいるが、あのスザクさん以外はハッキリ言って弱い。何ならギルド総出で出てきても返り討ちにできちゃうんじゃないかな?なんて、この時の俺はなめてかかっていた。まさか一人、予想を上回る相手がいるとも知らずに。
「みなさん!!そろそろ大迷宮に着くでがす!!」
「あれが大迷宮・・・」
「いや・・・ちょっと待て!!」
見えてきたドグラ大迷宮。しかし、それの上にいる存在を見た瞬間、俺たちの身体は震えた。
「月神竜セレーネ!?侵入者はディアボロスじゃなかったのか!?」
なぜか大迷宮の上で、まるで俺たちが来るのを待ち構えていたような態度を見せるのは竜の姿になっているセレーネ。彼女は俺たちを地上へと下ろしたエレフセリアを見下ろし、口角を上げる。
「久しいな、エレフセリア。竜の姿が板についてきたではないか」
「なぜお前がここに・・・」
ヒカゲが言うには迷宮に入っていったのはディアボロスのはず。そのディアボロスにいるスザクとセレーネは戦っていたことから、何か関係があるのかと考えることができる。
「ここは元の墓であるぞ。さぁ・・・準備は整った」
セレーネがそう言った途端、空が月夜へと変化する。それは彼女が本気になった時に起きるもののようだ。
「ゲームを始めよう、妖精の尻尾の諸君」
「ゲームだぁ?」
あくまで自分が楽しむためと言わんばかりの彼女の態度にイラッとする。だが、エレフセリアさんはいまだに状況を飲み込めずに困惑していると、セレーネがそれについて口を開く。
「ディアボロスは私のものとなった」
得意気な表情でそう言うセレーネ。その言葉に俺たちは驚かずにはいられなかった。
「何!?」
「ウソだろ!?」
「なんで竜が竜を食べるギルドを」
「利害が一致したのだ」
どのようにして利害が一致したのかはわからない。ただ、もしそれが本当ならこれは彼女たちにとって一時的な同盟のようなものか。そう考えていると、彼女は自身の目的を話し始めた。
「この迷宮の奥にエレフセリアの心臓がある。私はそれがほしい」
「何のために・・・」
「察しがついておるくせに」
セレーネは敵対意識を隠そうとしないエレフセリアさんの警戒心を解くためなのか、人間の姿へと変身する。
「欲しいのはその知識。本人さえも知らぬ人間どもの兵器の場所よ」
「さっき言ってた負の遺産ってやつ?」
「そうだろうね〜」
「本人も知らないってどうゆう
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