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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
忘れていたじゃ済まされない
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「この石碑が知らせてくれたんですか・・・」

それはエルミナの町で水神竜さんが見せてくれた石碑と同じもの。そこに描かれている五頭のドラゴンのうち、二頭は色がなくなっており、それが力を封じられたドラゴンなのだとすぐに理解できた。

「この100年で初めて五神竜を打ち破るものたちが現れた。それも二頭も」
「だから言ったでしょ?オイラたちに任せとけって」
「言ったかしら?」
「調子いいよね〜」

エレフセリアさんの言葉にどや顔のハッピーだけど、お前は言うほど何もしてないからな?と無言の圧をかけておく。

「実際にはメルクフォビアはいい人?だったし」
「アルドロンもギルドの総力で勝てたようなものだ」
「いかなる理由があろうと、二頭を封じた実績は評価に値する。君たちに任せてよかった」

ようやくこちらを振り向いた老人は満面の笑みを俺たちに見せる。そんな彼に向かって俺は駆け出すと・・・

「最初から知ってたなら教えておけやぁ!!」
「ほがっ!?」

顔面目掛けて飛び蹴りを放った。

「ちょっと!?シリル!?」
「何してるんだ!?」

突然の俺の行動に困惑しているウェンディとエルザさん。だけど、この人たちは大事なことを忘れてる。

「この人、石碑があるのに五神竜の情報水神竜さんの分しか教えてくれなかったじゃないですか!!」
「あ!!」
「言われてみれば・・・」

俺たちが五神竜がどんなドラゴンなのか知ったのは水神竜さんが教えてくれたから。もし彼がアルドロンみたいな悪い奴だったら、あそこで手詰まりになっていたかもしれない。

「ま!!待て!!ワシは忘れていただけで・・・」
「ふざけんなぁ!!」
「こんな大事な依頼の情報を忘れるんじゃねぇ!!」

俺のもっともな言い分に気が付いたグレイさんとナツさんも尻餅を付いている彼に蹴りを食らわす。そのまましばらくの間、俺たち三人による粛清が行われたが、見かねたエルザさんに止められ、ひとまず今後の話を詳しくすることになったのだった。

















「なるほど。では、セレーネもあと一歩のとこまで追い込んだというのか・・・」
「いーや!!追い込んだのはあの侍だ!!」

謝罪の意味を込めて目の前に並べられた豪華な料理。それを頬張りながら俺たちはエレンティアで起こったことをエレフセリアさんに話していた。

「悔しいがあの侍・・・とてつもなく強かった」
「侍?」
「ディアボロスっつーギルドの奴らしい」
「スザクか・・・」
「知っているんですか!?」

わずかなヒントでその名前までこぎ着けたエレフセリアさん。どうやらディアボロスはこのギルティナ大陸一の魔導士ギルドらしい。そんなに有名なギルドだった
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