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FAIRYTAIL転生伝 〜 黒き魔王は妖精と共に 〜
第八話『豹変した友との決別』
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乱が成功した理由はあっさりと判明した。
確かに魔法兵たちには魔導師のいないあいつらではでは対抗できない。
となると話は簡単。ようはあいつらの中に魔法が使えるようになったやつが現れたというわけだ。それも魔法兵どもをまとめて相手どれるほどの。
その魔法を使えるようになったやつっていうのが……。
「お前というわけかエルザ?」
「うん!ほら見てて!」
そう言うとエルザが手に持っていた剣を放り投げると、剣はくるくると空中でダンスを踊り、再びエルザの手の中へと戻る。
(ふむ、なるほどな。身体能力の強化と武器の操作か……)
これなら魔法兵たちを倒せたのも頷ける。
神官どもは武器は持っているが、俺たちのように重労働で鍛えるなんてないはずだから身体能力は俺たちよりも低い。
おそらく魔法兵たちも神官どもと同じように、魔法は使えてもエルザの魔法で操った剣たちに反応できるほどの身体能力が無かったのだろう。
(……ロブじいさんが、エルザのために与えてくれたのかもしれないな)
エルザがここに来るまでの経緯は全て聞いた。
俺とジェラールの言葉がきっかけで、エルザがあいつらへの反乱に踏みきったこと、戦いの途中でシモンが重傷を負ってしまったこと。
そしてロブじいさんがエルザを庇ってその命を落としてしまったことも……。
ギリ!
(俺がもっと間に合っていればロブじいさんは死ななくて済んだかもしれないのに……ッ!!)
悔しさで思わず拳をきつく握りしめる。
「ユウト?」
「!?」
エルザのその声に俺は我に返る。
見るとエルザが心配そうに俺の顔をのぞき込んでいたので、俺は心配させないためにも、笑みを浮かべたまま返事を返す。
「なんでもないよ。ちょっと考え事をしていただけさ」
「ならいいけれど……」
……そうだ。悔やんでばかりはいられない。
(ロブじいさんは俺たちを護るために死んだんだ。前を向いてこれからを生きなくては……ん?そういえば?)
「エルザ。ジェラールはどこにいるんだ?俺と一緒に捕まったはずだが……」
「今から助けにいくのよ。私がここに来たのもユウトとジェラールを助け出すためなんだから」
「なに!?」
それを早く言えよ!
「場所はわかってるのか?」
「ええ。この先の懲罰房にジェラールは監禁されているはず」
エルザはそう言って、俺が監禁されていた懲罰房のさらに奥の方を指し示す。
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